漢方薬はどれを選べば良いのかわからないし、手を出しにくいと思っていませんか?
漢方薬は種類がいろいろあって、さまざまな不調に合わせて使うことができます。
ダイエットに役立つ漢方薬もあるということで、専門家が解説してくれています。
サプリメントとの違いについてもまとめましたので、参考になさってください。
ダイエットのための漢方薬選び

今回、漢方薬を紹介してくださったのは、脳神経科学者で漢方薬剤師の井上和恵さん。
タイプに合わせた漢方薬を選んでいただきました。
空腹による食べ過ぎ防止用漢方薬
肉体労働が主流だった頃から活躍していた漢方薬が「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」。
仕事後の空腹感から早食い・大食いしてしまう人のためのダイエット漢方薬です。
もともと防風通聖散は体の中のよくないものを排出する力が強いと言われ、「できもの」などに使われていました。
実際に下剤成分の「大黄」、交感神経を興奮させて食欲を減少させたり代謝を高める作用がある麻黄が処方に入っているので、胃腸が強いけど便秘気味な人におすすめの漢方薬なのだそうです。
ストレスによる食べ過ぎ防止用漢方薬
食べることがストレス解消方法、お腹が空いていなくてもついつい食べちゃう、そんなことありませんか?
そんな人におすすめの漢方薬は「加味逍遙散(かみしょうようさん)」。
血の滞りを改善し、水分の代謝も高めます。
さらに肝臓機能を高める作用もあるなど、ダイエットに嬉しい効果がある漢方薬です。
水太り状態の人用漢方薬
普通のダイエット方法ではなかなか解消できない水太り。
そんな水太り状態の人には「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」がおすすめ。
水太りの人は必要以上の水分を摂っている可能性が高いです。
防已黄耆湯は水分の代謝を高めてくれるので、むくみが改善されてスッキリしてきます。
漢方薬とサプリメントの違いとは?

ダイエットに役立つといえば、サプリメントもありますね。
漢方薬がダイエットに役立つということはわかりましたが、どちらを使えば良いのでしょうか。
そして漢方薬とサプリメントの違いはご存知ですか?
実は明確な違いがあるんですよ。
それは漢方薬は医薬品、サプリメントは食品であることです。
漢方薬は生薬を組み合わせて作られており、症状を改善するものですね。
一方サプリメントは日常で足りない栄養素を補給するものなのです。
食品なので、効果とかは不調の改善とかはないですよね。
ダイエットに使うなら、肥満の治療に漢方薬が効果的かと。
ダイエットしていく中で栄養が不足したらサプリメントを使うと良いかもしれませんね。
まとめ
こちらの記事では、ダイエットに役立つ漢方薬と、漢方薬とサプリメントの違いについて解説しました。
漢方薬は種類も多いですし、名前も聞き慣れないものが多いですよね。
医薬品であり、取り扱いも注意が必要ですから、購入の際は薬剤師さんの説明を受けることをおすすめします。
サプリメントもあくまで栄養の補助ですから、それだけで痩せようとはしないようにしてくださいね。
元記事:脳神経と薬学の専門家に聞いた「ダイエット」のための漢方薬選び。ストレスにも配慮を。
