2017年に流行したダイエット方法をおさらいしてみると、面白い傾向がわかりました。2018年もダイエットを頑張りたい方には流行したダイエット方法をおさらいしておくとよいでしょう。
2017年もあと少し。今年やり残したこと……と言うと「ダイエット」という声も多く上がりそうです。毎年、様々なダイエット法が流行しますが、2017年に流行したダイエット方法はどのようなものだったのでしょうか。1年を振り返り、おさらいしてみたいと思います。
「健康的に美しくなるダイエット」が流行した1年
かつて日本では「ダイエット」と言うと「細くなること」というイメージが強い向きがありましたが、健康的で女性らしいボディラインを持つ海外セレブや日本人女優の影響もあってか、ここ数年健康美を求める向きが強くなっています。
また、ダイエットの効率そのものだけではなく、SNSでの見栄えも重要視される傾向がありました。
いわゆる「インスタ映え」を狙い、見た目もおしゃれなダイエットアイテムが人気に。
カラフルでボリューミーな食事や、パッケージデザインが可愛いダイエットアイテムが主流になってきています。
2017年に流行した「食べる系ダイエット」
かつてのように「ダイエット=食べない」と言うイメージが薄まりつつある近年、食物の持つ作用に注目したダイエットが数多く提案されています。
抗炎症フードダイエット
「抗炎症フードダイエット」は、文字通り抗炎症作用のある食べ物を食べることでダイエットにつなげる方法です。
抗炎症フードには、以下のような食品があります。
- 抗酸化作用のある食品
- 中佐脂肪酸や必須脂肪酸を含む食品
- ポリフェノールを含む食品
- 腸内環境を整える食品
食品の具体例としては、
- ショウガ
- ウコン
- はちみつ
などの抗炎症作用を持つものや、
- 玉ねぎ
- トマト
- ブルーベリー
- りんご
などポリフェノールが豊富に含まれる食品、海藻類や良質の植物性オイルなどがあります。
これらの食品がダイエットによいとされる理由は、身体の酸化を抑制する点にあります。
身体が酸化すると老化を促進し、代謝の低下が引き起こされます。抗炎症フードは、体内の活性酸素を抑制し、身体の酸化を防ぎます。これにより、個々の細胞が活性化され、代謝がよくなることが期待できます。
そのため、積極的に抗炎症フードを摂取することで、ダイエットにつながると考えられているのです。
抗炎症フードは、日本国内だけでなく海外でもトレンドの食品です。食べ物を選ぶ際は、抗炎症フードを視野に入れ、ダイエットに活かすのがおすすめですよ。
肉食ダイエット
「肉食ダイエット」は、脂肪分の少ない肉・魚・ゆで卵を主食とし、糖質を含む食品を最小限に抑えるダイエット方法です。
このダイエットでは、脂肪分の少ない肉であればたくさん食べてもよいとされています。
また、糖質は抑えるため、普段主食として摂取するごはんやパン、麺類は控えます。
さらに、
- いも類
- 豆類
- にんじん
- ごぼう
など糖質を多く含む野菜は避けます。
ダイエット中なのに肉をたくさん食べるのは、タンパク質をしっかりと摂取することにより筋肉量の低下を防ぐとともに、脂肪を燃焼しやすい身体を作るためです。
また、体脂肪が蓄積される原因は、糖質の摂取量が多いことにあります。
糖質を摂取することによる血糖値の上昇に伴い、インスリンが分泌されます。このインスリンの作用により、余った糖が脂肪として蓄えられます。肉食ダイエットでは糖質の摂取量を抑えるため、血糖値の上昇をコントロールしやすくなります。
このダイエット方法は、肉が好きな人に向いています。
食事量を制限する必要がなく、タンパク質をしっかりと摂れるため、空腹を感じにくいダイエット方法でもあります。
厳密に肉食をメインに行う方法の他に、意識的に赤身の肉を摂取することで筋肉量を増やし、含まれるL-カルニチンにより脂肪の燃焼効果を高める……といった緩いものもあります。
ダイエット中は肉を避けがちな人も多いと思われますが、良質なタンパク質はダイエットの味方です。
上手に肉を食べて、健康的に美しくなりましょう。
身体を変えるダイエット「腸内環境改善ダイエット」
体内の臓器の中でも、身体の健康を左右するかなめとして注目されつつあるのが「腸」です。
「腸内環境改善ダイエット」では、腸を健康に保つことでダイエット効果を高めます。
腸は摂取した食べ物から栄養素を吸収し、老廃物を排出する働きを担う器官です。腸の働きが鈍ってしまうと、身体にとって必要な栄養を吸収できなかったり、便秘になってしまうなどの問題が起きます。
老廃物が長く腸内に留まると、腐敗が起き、毒素が発生します。
この毒素は腸から吸収され、身体の代謝が低下する、肌のトラブルや頭痛が起きるといったうれしくない結果を招きます。
また、腸は全免疫システムの7割を担うとも言われており、外部攻撃から身体を守る砦でもあるのです。
発酵食品や酵素、サプリメントが人気に
腸内環境改善の方法としては、ヨーグルトなどの発酵食品や植物性の酵素・酵素ドリンク、乳酸菌や食物繊維のサプリメントなどが人気です。
特に、酵素には様々な種類があり、酵素ドリンクを用いたファスティングで腸内環境改善に取り組む人も多いようです。
日ごろの食事で腸内環境の改善に取り組む場合には、洋食よりも和食を中心に、食物繊維をたっぷりと摂取します。
食物繊維には、
- 「不溶性食物繊維」
- 「水溶性食物繊維」
の2種類があり、どちらもバランスよく摂取することが腸内環境改善のカギと言われています。
便秘を改善するだけでもダイエット効果が期待できるとされています。
お腹の調子に目を向けることは、理想のボディへの近道かもしれません。
運動を行うことによりダイエット効果を高める
国内外問わず、ただ細い身体から健康美へと、理想の基準がシフトしてきています。
これにより、ダイエット方法も「食べない」ダイエットから「鍛えて引き締める」ダイエットへと変化しています。
また、ただ運動を行うだけではなく、食事制限によるダイエットに運動を併用する方法も人気があります。
筋力トレーニングでダイエット
ダイエットにおいて、食事内容に気をつけることはもちろん大切ですが、筋肉量を低下させないことも重要です。
身体の筋肉量が低下すると、日常の動作などで使うエネルギー量も低下してしまいます。「痩せにくい身体」を克服するためには、筋肉量を増やし、運動などで消費するエネルギー量を増やす必要があります。
ダイエットのために運動を行う場合には、「無酸素運動」と「有酸素運動」を組み合わせて行うのが理想とされています。
無酸素運動は、筋力トレーニングなどの負荷の高い運動のことです。
筋力トレーニングと言っても、バーベルなどを持ち上げるような本格的な運動を行う必要はありません。女性の場合は、余分な筋肉をつけるのは避けたい場合が多いと考えられますので、腹筋運動や速い速度で行うスクワットなどがおすすめです。
スロージョギングダイエット
「スロージョギング」は、隣の人と話をしながら走れるくらいの運動強度でジョギングを行うものです。
ウォーキングとスロージョギングを比べてみると、同じ速度で同じ距離を走った場合、スロージョギングの方が1.6倍多くカロリーを消費することがわかっています。
また、毛細血管が活性化されるため、身体の末端にも栄養や酸素が運ばれるようになり、疲れにくくなります。糖や脂肪が効率よくエネルギーとして使用されるようになるとも言われています。
スロージョギングは、ダイエットに効果的であるとされるウォーキングよりも、より痩せやすい運動であると言えます。
かつ、一般的なジョギングよりも楽に行えるので、運動初心者の人も安心して取り組めます。
さらに、無酸素運動とともにスロージョギングを行うと、より効率よくダイエットを行うことができます。
運動をダイエットにつなげるのなら、無理のない運動を選び、長く継続することが重要です。自身に合った方法を選び、継続的に行っていきましょう。
根強い人気「置き換えダイエット」&「ダイエットサプリメント」
気軽にトライできるダイエット方法として若い世代を中心に人気が高いのが「置き換えダイエット」。
置き換えダイエットというダイエット方法が登場してから、様々な食品やドリンクが開発され続け、こうした商品は今もダイエット食品市場を支える人気アイテムです。
また、生活を変えることなくダイエット効果を狙える「ダイエットサプリメント」も人気です。
ダイエットシェイク、ドリンク
様々なメーカーから置き換えダイエット用のシェイクやドリンクが販売されています。
置き換えダイエットは、一般的には3食のうち1食、あるいは2食を、ドリンクなどに置き換えるダイエット方法です。
食事からの摂取カロリーを大幅に抑えることができる上、様々な栄養素が配合されているため、
- 代謝が向上する
- 肌がきれいになる
- 便秘が改善する
といった効果があるとされています。
この置き換えダイエットは、短期集中型ダイエットにおすすめの方法です。
大幅なカロリーカットとともに、余分な塩分などの摂取も避けられるため、むくみが軽減し、すぐに体重の減少が見られます。
大切なパーティーなどの前に1週間程度置き換えダイエットを行うのがおすすめです。
ダイエット効果を高めるサプリメント
2017年は、ダイエット食品市場の中でもサプリメントの市場拡大が目立った年とされています。
ダイエット用のサプリメントとしては、身体に蓄積された体脂肪を燃焼しやすくする「燃焼系」のサプリメントや、食事からの脂肪や糖の吸収を抑制する「カロリーカット系」などがあります。
燃焼系のサプリメントは、ダイエットに運動を組みあわせて行う人におすすめのサプリメントです。
普段糖質の摂取が多い人や、脂っこいものが好きな人には、食事からの糖質の吸収を抑えてくれるサプリメントや脂質の吸収を抑えてくれるサプリメントがおすすめです。
これらの成分を複合的に配合したものもあるので、自身に合ったものを選んで活用するとよいでしょう。
2017年に流行したダイエットは?食べる系と運動系をご紹介!のまとめ
細身を目指すというよりも、より健康的な美しさを追求するダイエット方法が目立った2017年。ご紹介したダイエットにトライした人もいるかもしれませんね。身体の代謝を低下させず、長く続けられるダイエットはリバウンド知らずです。是非、無理なく行えるダイエット方法を見つけ、取り組んでみてください。2018年も、健康的に美しい身体を目指していきましょう。よいお年を。