パクチーにはダイエット効果が期待できるのでしょうか?どのようにパクチーを摂取するのかなどパクチーとダイエットについての方法を記載しております。
好きと嫌いがはっきりと分かれる野菜「パクチー」。近年では、その栄養価の高さや作用から、ダイエットやヘルシーサポートに用いられるようになっています。今回は、このパクチーの持つダイエットサポート作用に焦点を当ててみたいと思います。お好きな方は是非パクチーをダイエットに役立ててみてください。
パクチーは様々な呼び名を持つ、いにしえからの薬草?
パクチーは、古代エジプトでも調理や医療に用いられたとされる、歴史の古い植物です。
古代ギリシャやローマでは、薬草としてよく知られており、医学書にも紹介されるほど。
現在も世界各国で食用に用いられ、「コリアンダー」や「シャンツァイ」など、国によって呼び名が異なります。
独特の香りにはストレスを和らげる作用が
パクチーの持つ独特の香りには「リナロール」や「ゲラニオール」といった、ラベンダーなど香りのよいエッセンシャルオイルにも含まれる成分が含まれています。
これらの香りには、気持ちを落ち着かせる作用があるとされており、ストレスによる精神的疲労を和らげる効果が期待できます。
老化予防・健康効果が期待できる!
パクチーには、抗酸化ビタミンとして知られるβ-カロテンが豊富に含まれています。
β-カロテンは、非常に抗酸化作用の強いビタミンで、体内でビタミンAに変化します。
生のパクチー100gあたりに含まれるβ-カロテンは、3930μgと言われています。
この数値は、同量で比較した場合ピーマンの10倍。
また、抗酸化作用の強いビタミンEも豊富です。
ビタミンCも含まれているため、ともに摂取すると抗酸化作用を高め合うとされる「ビタミンACE」を同時に摂取できる野菜ということになります。
抗酸化物質は、体内の活性酸素を除き、身体の老化や代謝の低下を予防してくれます。
ダイエットだけではなく、美容・健康面でも心強い味方です。
むくみ・冷え予防におすすめ「カリウム」が豊富
パクチーには、100gあたり521mgと、カリウムが豊富に含まれています。
カリウムは、体内の余分なナトリウムを体外に排出し、身体に余分な水分が蓄積するのを防いでくれます。
余分な水分が排出されれば、むくみが軽減される他、むくみにより生じていた冷えの改善が期待できます。
冷えはダイエットの効率をダウンさせてしまうこともあるため、改善を心がけましょう。
有害物質を体外に排出させる「キレート作用」
パクチーには、カドミウムなどの有害金属を体外に排出させる働きがあることがわかっています。
この作用を「キレート作用」と呼びます。
体内の有害物質を排出することにより、有害物質により滞っていた血液やリンパの流れが改善され、代謝が向上することが期待できます。
ミネラルも豊富!女性の強い味方
パクチーに含まれる鉄分の量は、100gあたり1.77mg。
その鉄分の含有量は、ほうれん草に近いとされています。
鉄分が不足しがちな女性に嬉しい野菜です。
さらに、女性ホルモンの合成に関わる亜鉛や、ビタミンB6といった成分も含まれるため、女性ホルモンのバランスを整えるのに間接的に役立つと考えられます。
パクチーでダイエットサポート?
栄養豊富で、デトックス作用の高いパクチー。
ダイエット中の食生活にとり入れることにより、ダイエットの成果が出やすくなることが期待できます。
ただ、パクチーを食べれば痩せる……というわけではないという点は覚えておきましょう。
食事制限や運動によるダイエットの効果が出やすくなる「ダイエットをサポートする成分が豊富に含まれる食材」、それがパクチーです。
ポイントは、日常的に食事にとり入れること
パクチーを普段の食生活にとり入れることにより、抗酸化成分やデトックス作用の恩恵を受けられると考えられます。
サラダにプラスしたり、薬味にしたり、刻んでタレに加えるなどして、無理のない範囲で利用するのがおすすめです。
また、パクチーをダイエットに活用するなら、生のものがおすすめです。
ドライパクチーの場合、薬効が期待できる香り成分や栄養素が失われてしまうため、生のものを用いるようにしましょう。
注意点は?
パクチーを食べる時にはいくつかの注意点があります。
1.パクチーは、食べすぎると腹痛や下痢などの症状が出ることがあります。
1度に食べる量は10g程度がよいと言われています。定期的に摂取すべきですが、摂取の仕方に注意しましょう。
2.香りにより、吐き気や頭痛を起こすことがあるため、注意しましょう。
パクチーの香り成分「リナロール」の持つ沈静作用により、眠気・低血圧などの症状が出る可能性が示唆されています。
また、パクチーの香りが苦手な人は、嗅覚受容体遺伝子が過敏な可能性があるため、パクチーの香りに嫌悪感を持つ人が無理に食べると、具合が悪くなる可能性があります。
3.アレルギー・妊娠中などの人は注意
パクチーはセリ科の植物のため、アレルギー症状を起こす場合があります。
また、妊娠中・産後の女性は体調が変わりやすいため、摂取を控えるのが無難とされています。食べたい場合は、体調をよく見ながら食べるようにしましょう。
パクチーでダイエット効果アップする秘密と方法は?のまとめ
有害物質の停滞による代謝の低下や、身体が水を溜め込んでしまいむくみがひどい人は、パクチーで身体の中からキレイになりましょう。代謝が上がると、ダイエット効果が出やすくなることが期待できます。様々な料理に用いて、おいしく・無理なくパクチーを楽しんで、ダイエット効果アップを狙いましょう。