「正座は身体によくない」と考えている人が多いのではないでしょうか。確かに、正座をすると脚が痺れたり、脚が曲がったりするようなイメージがありますよね。ところが、実は正座には、健康と美容に嬉しい様々な効果が期待できるのです。
では、実際にどのような効果があるのでしょうか?また、その効果を上手に引き出す正座の方法とは?ここでは、正座がもたらすという、効果の実際に迫っていきたいと思います。
朝1分間の正座があなたを変える!
「正座ダイエット」は、毎朝1分間正座をするだけの、簡単なダイエット方法です。実際に取り組んだ人の例では、毎朝1分間の正座を1週間行っただけで、ウェストサイズが2cmダウンした……というものも。
他にも、正座ダイエットに取り組んだ多くの人が、ウェストサイズがダウンすることを実感しています。
骨盤が正しい位置に調整される
正座でウェストサイズが変わる理由の1つは、正座によって骨盤が調整されるためとされています。
骨盤が歪むと、下腹部が突き出た「ぽっこりお腹」になります。
これは、内臓の下垂によるもの。骨盤が歪んでしまうと、骨盤によって支えられるべき内臓を支えきれなくなり、内臓が本来の位置からずれて下がってしまうのです。すると、下腹部が突き出てきます。また、見た目の変化だけではなく、内臓の働きが低下し、身体の代謝が下がってしまうため、より太りやすくなります。
正座によって内臓が正しい位置に戻ると、内臓は本来の働きを取り戻します。
内臓の下垂により、機能が低下して代謝が悪くなっていた場合には、代謝が正常になるため太りやすい体質が改善されることが期待できます。さらに、胃腸の働きがよくなるため、便秘の改善効果も期待できるとされています。
腹部の筋肉が鍛えられる
もう1つ、正座を行うことでウェストサイズがダウンする理由として挙げられるのが、腹部の筋肉が鍛えられるという点です。
骨盤を立てて座ると、骨盤に乗っている背骨を正しく整えることにもつながります。
正座は、骨盤を立てるのが容易な座り方です。椅子やソファに腰かけた場合、つい楽をして、背もたれに寄りかかることが多いと思われます。力を抜いて背もたれに寄りかかると、肩甲骨のあたりが背もたれに着き、この部分に体重がかかります。
すると、意図せず腰が丸まる姿勢になります。この時、骨盤は後ろに傾いています。骨盤が後ろに倒れると、バランスをとるために背骨が丸まり、猫背になってしまいます。猫背が癖になると、腹部の筋肉を使用しないため、内臓を支える筋肉が緩み、ぽっこりお腹の原因となります。
しっかりと骨盤を立てて正座をすると「腹横筋」と呼ばれる筋肉が自然と鍛えられます。この腹横筋は、内臓を正しい位置に保つために必要な筋肉です。内臓の位置が修正されることで、ぽっこりお腹が改善されるとともに、腰痛の予防にも効果があるとされています。
ウエストが細くなる!正しい正座の方法
正座によってダイエット効果を得るためには、正しい姿勢で正座をする必要があります。
正しい正座方法は、私たちが普段「正座」と考えているものとは少し異なります。
武士になったつもりで正座しよう♪
正しい正座のポイントは、時代劇などで目にする武士の座り方です。
- 左右のつま先をつけて、かかとを広げます。
- 広げたかかとの上に乗せるようにお尻を置き、左右の足でお尻をはさむようにして座ります。
- くるぶしを地面に着けるイメージで両足のかかとを開き、膝はこぶしが横に2個並ぶ程度、隙間を開けるようにします。
- 肩甲骨同士を引き寄せるようにして胸を張ります。手は、両太ももの付け根あたりに置きます。
- この状態で1分間正座をしましょう。
*女性の場合は、行儀よく座ろうとすると、正座をした時に膝同士を着けると思います。
しかし、正座ダイエットでは、膝同士を着けずにこぶし2個分開けるのがポイントです。
骨盤は立てて、背中が丸まらないように姿勢を正して座ります。
正座を行うのは朝
正座は、朝行うのがおすすめです。
理由は、朝一番に正座を行うことで、正しい骨盤と背骨の位置を身体に教えてあげるため。この姿勢で1日を過ごすことで、姿勢を維持するために必要な筋肉を鍛え、自然に美しい姿勢をキープできるようになります。
本来使うべき筋肉を使わないと、筋肉はどんどん衰え、姿勢を保つことが困難になります。美しい姿勢のために、使うべき筋肉はどんどん使ってあげましょう。
正座ダイエットの方法と効果とは?座るだけで痩せる?のまとめ
正座ダイエットは、普段猫背気味の人や、椅子やソファにもたれて座っている人におすすめのダイエット方法です。
骨盤を立てて生活をする習慣がつくと、自ずと腹部が引き締まることが実感できます。それだけではなく、内臓の調子が整い、代謝アップも期待できます。使うべき筋肉をきちんと使い、美しい姿勢を保つだけでダイエットに。是非トライしてみてくださいね。