ココナッツオイルはダイエットに効果的?やり方と成功例をご紹介

ココナッツ
  • URLをコピーしました!
スポンサードリンク

聞き慣れた言葉ではあるけど、実際にはあまり馴染みのない「ココナッツ」。マンガやアニメで、南の無人島に漂流した登場人物たちがココナッツの実を割って飲むシーンはたくさん見てきましたが、実際にココナッツジュースを飲んだことのある人って、そういないのではないでしょうか?

しかしその一方で、「ココナッツ」は馴染みないけれど、スキンケアクリームなどに配合されている「ココナッツオイル」ならよく知っているという女性は多いかもしれません。今回ご紹介する「ココナッツオイルダイエット」は、まさしくこの“オイル”を摂取して痩せる方法です。お肌に塗るのではなく、食べたり飲んだりするんです。

目次

ココナッツオイルとは?

ココナッツというと、ココナッツにストローを指して飲むシーンを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?そして、ココナッツオイルはその液体だと思われる方もいるかもしれません。

でも、それは間違い!その液体は「ココナッツウォーター」「ココナッツジュース」と呼ばれるもので、南国では貴重な”水源”として重宝されています。

では、ココナッツオイルはどこにあるのでしょう?ココナッツオイルは成熟したココナッツの胚乳(果肉・殻の内側の白い固形物)から抽出される油なのです。

ココナッツオイル

食用としても用いられますが、その大半は洗剤やせっけんの原料として使われています。

最近、このココナッツオイルをダイエットに活用して成果を上げているという有名女優が発信源となり、注目を集めるようになりました。

話題のオメガ3ではない?

ただ、このココナッツオイルは動物性油脂に代表される”飽和脂肪酸”に分類される油です。ココナッツオイルの常温で固まりやすいという特性から、バターやラードの仲間というイメージを持ちやすいのではないでしょうか?

そして、この飽和脂肪酸は”積極的に摂るべき油”のオメガ3ではありません。オメガ3は不飽和脂肪酸ですが、ココナッツオイルは過剰摂取が問題になっている飽和脂肪酸!

摂り過ぎが問題となっている飽和脂肪酸、でも、そうでありながら、ココナッツオイルにはダイエット効果があると話題になっているのも事実なのです。その理由はどこにあるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

油に対する意識の変化

以前は”油はダイエットの大敵”という認識が強くありました。今でも油に対してそのようなイメージをお持ちの方も多くいると思います。でも、近年油に対する研究が進み、ダイエットのために積極的に摂るべき油があることがわかってきました。

これが”オメガ3脂肪酸”と呼ばれるものです。亜麻仁油やえごま油に含まれるα-リノレン酸や、青魚に多く含まれるDHAやEPAがその代表ですね?

ダイエット効果が期待できる理由

中鎖脂肪酸(MCT)が豊富!

脂肪酸は炭素(C)と水素(H)、酸素(O)の三つの原子で構成され、鎖状につながった炭素原子の一方の先端にカルボキシル基(-COOH)がついている共通点を持っています。

そして、この炭素の鎖の長さで

  • 短鎖脂肪酸
  • 中鎖脂肪酸
  • 長鎖脂肪酸

に分類することができます。

ここで「あれ?」と思う方もいるかもしれません。短・中・長鎖脂肪酸と飽和・不飽和脂肪酸との関係ですね?先ほどの飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸は、炭素同士の結びつき方に着目した分類なのです。

ちなみに、オメガ3の代表であるα-リノレン酸は長鎖脂肪酸・不飽和脂肪酸です。

ココナッツオイルに多く含まれるのは中鎖脂肪酸に分類されるラウリン酸で、他の脂肪酸と合わせるとココナッツオイルの中鎖脂肪酸の割合は6割近くに上ります。

ココナッツオイルがダイエット油として注目される理由に、この中鎖脂肪酸の多さがあるかもしれません。

中鎖脂肪酸のダイエット効果

中鎖脂肪酸の特徴は、炭素の鎖の短さにあります。炭素の鎖が短いと消化・吸収されるのが早く、肝臓で素早くエネルギー源に変換される特徴を持っています。

このことから、中鎖脂肪酸の純度を高めた”MCT(Medium Chain Triglcerides)オイル”は食の細くなった高齢者のエネルギー源として、病院や高齢者施設でも使われています。

医療や高齢者介護の場面でも活用される中鎖脂肪酸、これだけでも注目度は高くなりますね?

熱産生効果

中鎖脂肪酸は熱の産生効果が高いことがわかっています。これは、中鎖脂肪酸の摂取後、その代謝に要するエネルギー消費が高いからだと言われています。

ダイエットは【摂取カロリー < 消費カロリー】の関係の成立が大切ですが、中鎖脂肪酸摂取後の高いエネルギー消費効率は、消費カロリーの増大を意味しますね?

これがダイエットに向いている1つの理由なのです。

食後の血液中の中性脂肪上昇を抑える

中鎖脂肪酸は摂取後すぐに分解されることから、血液中の中性脂肪濃度を上昇させないことが明らかになっています。

この効果はヒトを対象とした試験においても明らかにされている効能なのです。

血液中の中性脂肪量の低下は、そのまま体脂肪として蓄積される原料がないことを意味します。これもダイエット効果が期待できる理由なのです。

第2のエネルギー源!ケトン体が食欲を減らす

人間が生きていく上で必要なエネルギー源は、”糖質”を分解することによって得られるブドウ糖がほとんどです。でも、エネルギーは糖質だけではなく、タンパク質や脂質からも得られます。

脂質をエネルギー源として利用する際に生成される物質に”ケトン体”があります。ケトン体はエネルギーとして消費される一方で、食欲を抑制させる効果があることが明らかにされています。

中鎖脂肪酸はすぐに分解されるので、ケトン体の生成効率が極めて高いのです。

ダイエットのポイントに【摂取カロリー < 消費カロリー】の関係がありましたね?中鎖脂肪酸にはこのように、食欲を抑制することによって摂取カロリーを抑える効果も期待できるのです。

期待できる他の健康効果

すぐにエネルギー源として分解される、血中の中性脂肪濃度を抑える、食欲を抑えるといったダイエットに役立つ効能が確認できたココナッツオイルですが、他にも多くの健康効果が期待されています。

脳機能の改善

最近耳にすることの多いアルツハイマー病、その症状を起こす理由の1つに脳がエネルギー源であるブドウ糖を上手に使えなくなることがあるようです。

そこで注目されるのが、第二のエネルギー源のケトン体!脳はブドウ糖だけではなくケトン体もエネルギー源として活用することが可能なのです。

この記事をご覧の方の中には、記憶力の衰えを気にされている方もいるかもしれません。改善のためにココナッツオイルを摂り入れてみてはいかがでしょう?

口腔ケア

インドの伝統医学である”アーユルヴェーダ”に、「油で口をすすぐ」という方法があります。

英語で”Oil Pulling”と呼ばれる方法は、海外の有名女優も実践している方法なのだとか!

ココナッツオイルの主成分であるラウリン酸には静菌作用があることが報告されていますが、この効能によるものなのでしょう。

油で口をすすぐ、日本人には慣れない習慣かもしれませんが、「調子が良くなった」という体験談もあるので、口臭に悩んでいる方は試してみることをお勧めします!

ココナッツオイルダイエットのやり方は?

ダイエット効果に健康効果、海外の有名女優を虜にする理由もわかってきましたね?では、このココナッツオイルダイエットはどのようにすると良いのでしょうか?

やり方は簡単!毎日続けてココナッツオイルを摂取するだけです。

コーヒーに入れて飲む、という方法がよく行われているようですが、ココナッツオイルは酸化しにくい・加熱に強いという特性があるため、揚げ物や炒め物といった料理に使うのも可能になります。

亜麻仁油など、他のダイエット油は加熱に弱いので、これはココナッツオイルの摂取面での長所と言えますね!

使う場面を選ばないココナッツオイル、”飽き”を心配することはなくて済みそうです。

注意点は?

摂り過ぎに注意!

ココナッツオイルを摂取する上での注意点、それはやはり”摂り過ぎ”に尽きます。

ダイエット効果が期待できるとはいえ、もともとは油、100g当たり900kcalを超える高カロリー食材なのです。

エネルギー源に変換されるスピードが速いと言っても、”過剰摂取”になってしまえばエネルギー源に変換する代謝が追い付かず、そのまま脂肪として蓄積されてしまう危険性は十二分にあるのです。

他の栄養素とのバランス

参考にした論文に、期待したほどの効果が見られなかった、との記述がありました。

そこで、他の栄養素の摂取状況が中鎖脂肪酸の効果に影響を与えているのでは?という推測を立て、他の栄養素の摂取量を管理して試験を続けたところ、体脂肪の減少効果が認められたというのです。

ダイエット効果が期待できるとはいえ、バランスの良い食事が大切なのは言うまでもありません。食べすぎはもってのほかですね!

ダイエットを意識すると、食事の量も抑えることになるかと思いますが、”食事の量も控えめに”するのが大切なのです。

ココナッツオイルダイエットのポイント

ココナッツオイルダイエットのポイントは、

  • 中鎖脂肪酸の効能
  • 脳にも良い働き
  • 食べすぎに注意

の3点でしょうか?

見たところ、ココナッツオイルの多くを占める中鎖脂肪酸の

  • ”エネルギー消費効率の上昇”
  • ”中性脂肪抑制効果”

の結果期待できる最大のダイエット効果である”脂肪抑制効果”は、他の食事から摂る栄養バランスと量に左右されるのです。

ココナッツオイルの飲み過ぎももちろん気を付けなければなりませんが、栄養バランスの整った適切な量の食事もココナッツオイルダイエットを成功に導く上で大切なポイントになりますね。

方法自体は簡単ですが、その”中身”に意外と制約が多いのがココナッツオイルダイエット。でも、脳機能の改善などの効能があるのも嬉しいポイントですね!

ココナッツオイルはダイエットに効果的?やり方と成功例をご紹介のまとめ

普段はあまりお目にかかることのない「ココナッツ」。実はこの食材を活かしたダイエットがあるのをみなさんはご存じでしたか?

ダイエットに役立たてるのは、ココナッツそのものではなく、「ココナッツオイル」です。これは、成熟したココナッツから抽出されるもので、常温では固体です。

せっけんや香料にも用いられているので、「ココナッツオイル」に親しみを感じる方もいるのではないでしょうか?

このオイルは、血中の中性脂肪を抑制する効果が研究で示されています。

そして、ココナッツオイルダイエットのやり方は非常にシンプル!揚げ物に使ったり、紅茶やコーヒーに入れて飲むのがポピュラーな方法として知られています。

ココナッツオイルダイエットは、みるみるうちに減量効果が現れるメソッドではありませんが、日常でヘルシーな食生活を心がけたい方にはオススメですよ!

記事の作成にあたっては、以下の論文やサイトの情報を参考にいたしました。

論文:「中鎖脂肪酸の栄養学的研究-最近の研究を中心に-」

公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「ココナッツオイルとカカオで認知症の予防・改善」

論文:”A Ketone Ester Drink Lowers Human Ghrelin and Appetite.”

かさはら歯科医院「ココナッツオイルうがい」

スポンサードリンク
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次