1日の摂取カロリーを把握する事はダイエットを効果的に行うためにとても重要なポイントですが、生活習慣などによって消費カロリーも変わってきますので、ダイエットを行う際には適切にチェックしましょう。
数あるダイエットの中でも、最も基本的な方法が食事からの摂取カロリーを抑えることによる減量です。しかし、摂取カロリーを抑えると言っても、やみくもに食事量を減らせばよいというわけではありません。ここでは、健康的にダイエットを行うためには、1日にカロリーを摂取をどのくらいにすればよいのかを、詳しくご紹介していきます。
自分が1日に消費するカロリーを把握しよう!
肥満の原因は、実際に身体が必要とするカロリーよりも多くのカロリーを摂取すること。
従って、痩せたいと思ったら1日の消費カロリーを超えるカロリーを摂取しないようにすればよいということになります。
とはいえ、身体が必要なカロリーを厳密に調べることは困難です。
そこで、いくつかの基準を使い、1日にどのくらいのカロリーを消費するのかを求めていきます。
まずは目指すべき体重を知る
まずは、あなたが目指すべき体重を知るところからスタートしましょう。
身長に対する適正体重は「BMI(Body Mass Index)」により知ることができます。
BMI18.5以上、25.0未満が標準とされているため、目標体重を設定する際には、この範囲内で設定するとよいでしょう。
BMIは、以下の式で算出することができます。
BMI=体重÷(身長×身長)
例えば、身長160cmの人がBMI20を目指す場合には、20=体重÷(1.6×1.6) なので、51.2kgとなります。
基礎代謝を知る
目標体重を定めたら、次は目標体重における1日のカロリー消費量を調べます。
その際に目安となるのが「基礎代謝量」です。
私たちの身体は、何もせずに寝転んでいても常にカロリーを消費し続けています。
これは、心臓を動かしたり、体温を一定に保ったり、皮膚や髪などを新たに作り出すといった、身体を維持するために使われるエネルギーです。この、自然に消費されるエネルギーを「基礎代謝」と呼び、基礎代謝量は年齢や体質によって異なります。
基礎代謝量が多い人は、たくさん食べても太りにくく、反対に基礎代謝が低い人は、それほど食べていなくても太りやすいという傾向にあります。
実際の基礎代謝を求めることは難しいので、多くの場合は年齢別の基礎代謝量の目安を参考にして、自身の基礎代謝量をチェックします。
年齢別基礎代謝量
体重1kgあたりにつき、1日に必要なカロリーの目安です。
自身の年齢の横の数値に、目標体重をかけることで、目標体重における1日の基礎代謝量がわかります。
例
30歳の女性で、目標体重が50kgの場合には、21.7×50=1085
基礎代謝で消費されるカロリーは、1日あたり1085kcalということになります。
・男性
- 18~29歳:24.0
- 30~49歳:22.3
- 50~69歳:21.5
- 70歳以上:21.5
・女性
- 18~29歳:23.6
- 30~49歳:21.7
- 50~69歳:20.7
- 70歳以上:20.7
生活強度をチェックしよう
続いて、1日にどのくらい身体を動かすのかを示す「生活活動強度」についてチェックします。
基礎代謝量が同等でも、1日にどのくらい運動を行っているかにより、消費カロリーは変わってきます。
自身が当てはまる生活強度の指数を、上記の基礎代謝量にかけることで、1日に必要なカロリーを算出することができます。
例
30歳の女性で、目標体重が50kg、生活強度が低い場合、基礎代謝量の1085に1.3をかけます。
1085×1.3=1410.5
この女性が1日に必要なカロリーは、1400kcal程度となります。
ダイエットでカロリー制限を行う場合には、1日に1400kcalを摂取するようにします。
<低い>……1.3
散歩や買い物といった、ゆっくりした歩行を1時間程度行う。
生活の大半は座って過ごす。
<やや低い>……1.5
通勤通学などで2時間程度の歩行を行う。
接客業などで立ち仕事をしている。
家事などの立位での業務が比較的多い。
デスクワークが中心
<適度>……1.7
上記「やや低い」に当てはまる人が、1日に30~60分程度のウォーキングやジョギングを行う場合。
運搬業といった、身体を使う仕事をしている。
<高い>……1.9
1日1時間以上の水泳やランニング、筋力トレーニングなどの激しい運動を行っている場合。
カロリーだけにとらわれず、バランスよく食べよう!
1日に必要な摂取カロリーを算出したら、いよいよダイエットスタートです。
ダイエット中は、様々な栄養素が不足しやすいため、普段より意識してバランスのよい食生活を心がけるようにしましょう。
たとえ1日の摂取カロリーを適正に抑えたとしても、食事が極端に偏っていては健康を害します。
また、必要な栄養素をしっかりと摂取できないと、身体の代謝が低下し、やせにくくリバウンドしやすい身体になる可能性があります。
お菓子を食事代わりにしたり、菓子パンだけで1食を済ますといったことは避け、たんぱく質や脂質、糖質、野菜類を織り交ぜてバランスよく食べましょう。
ダイエットを効果的にするなら1日の摂取カロリーを理解しよう!のまとめ
ダイエットというと、ついカロリーだけに目が行きがちです。しかし、大切なのはカロリーの摂取量が適切なことと、栄養バランスがしっかりととれていること。健康的に痩せるためには、食事の栄養バランスがとても重要です。カロリーだけ帳尻合わせするようなことはせず、食事内容を意識して、美しくダイエットしましょう。