オートファジーダイエットは、8時間ダイエットとも呼ばれているダイエット方法です。人にもともと備わっている機能を活性化させるダイエットであり、老化防止や免疫力向上も期待できます。
海外でも実践されることの多いダイエット方法なので、ダイエット方法を探している方はチェックしてみてはいかがでしょうか。この記事では、オートファジーダイエットのやり方だけでなく、デメリットも紹介しています。
オートファジーダイエットの注意点ともいえるため、あらかじめ把握しておくとよいですよ。
オートファジーダイエットとは?
オートファジーダイエットとは断食によって飢餓状態を作り出すことで、オートファジーと呼ばれる、人がもつ機能を活性化させることを目的としたダイエット方法です。
オートファジーは、老廃物や悪玉タンパク質・有害物質を分解して新しい細胞を作る機能をもっており、腸内環境を整えたり免疫力を向上させたりする効果が期待できます。
ダイエットに関係のないように思える働きですが、断食時間を設けることで体は生命活動を維持するために脂肪を燃焼させてエネルギーの消費をはじめます。
この脂肪燃焼やオートファジーの活性化によって得られる効果は、オートファジーダイエットだからこそ得られる効果であり、ダイエット界で注目されている理由なのです。
オートファジーダイエットの方法!
オートファジーダイエットのやり方はとてもシンプルです。
食事をしてもよい8時間と断食の16時間を設けて飢餓状態を作ります。
ライフスタイルにあわせて、8時間と16時間を設定するとよいでしょう。
朝食・昼食・夕食の内、どの1食を抜くかを考えると時間設定がしやすいですよ。たとえば朝食を抜く場合、昼12時から夜8時を食べてもよい時間に設定します。ライフスタイルにあわせられるのが、オートファジーダイエットの嬉しいポイントですね。
オートファジーダイエットのメリットとは?
体重減量を目的とするダイエットで効果があるといわれているオートファジーダイエットですが、体重減量以外の嬉しいメリットもあわせもっています。
16時間の断食時間によって得られるメリットだといえるため、オートファジーダイエットに興味のある方はぜひ知ってくださいね。
腸内環境が整い、消化機能が向上する
オートファジーダイエットでは16時間の断食時間を設けます。
断食時間を設けることで、胃腸を休ませたり胃腸を空にしたりすることが可能です。
胃腸を休ませることは副交感神経を休ませることにつながり、自律神経が整いやすくなります。
また、胃腸を空にすることは新しい便を作らない状態になるため、もともとあった便が排出されやすくなる効果も期待できるのです。
蓄積された老廃物を排出したり腸内環境が整ったりすることで、結果的に消化機能も向上します。
消化機能が向上すれば老廃物の排出がスムーズになる体となるため、便秘解消やむくみ改善などの効果も期待できますよ。
免疫力が向上する
オートファジーダイエットの断食時間は、一時的な栄養不足の状態をつくります。
この一時的な栄養不足の状態は、有害物質を除去してくれる白血球の働きを活発にさせる効果があるため、免疫力が向上すると考えられているのです。
有害物質のなかには、病原菌以外にもアレルギー物質やがん細胞も含まれているため、健康的な体作りにも役立つといえるでしょう。
老化の防止につながる
飢餓状態のときに活性化されるオートファジーには、細胞内の老廃物や有害物質などを回収・分解して新しいものに作り変える働きがあります。
つまり、オートファジーダイエットの16時間の断食時間内で、元気で新しい細胞の生成を促すことができるのです。
従って、オートファジーダイエットは体重減量だけでなく、老化スピードを緩やかにしたい方にも適しているダイエットだといえます。
オートファジーダイエットのデメリットとは?
体重減量だけでなく、健康的な体作りや老化防止の効果も期待できるオートファジーダイエットですが、デメリットもあります。
オートファジーダイエットを実践する前にデメリットを知っておくことで、ダイエット失敗を防ぐ効果も期待できますよ。
代謝が低下しやすい
オートファジーダイエットにおける16時間の断食時間は、エネルギーが不足している状態とほぼ同じです。
体は生命活動を維持するために筋肉を分解しはじめてしまいます。
筋肉が分解されてしまうと代謝の低下を引き起こしてしまうので、オートファジーダイエットをする際は筋肉を減らさないような工夫が必要です。
筋肉を減らさないためにも、筋肉の材料となるタンパク質などの栄養素を意識的に摂るなどしましょう。
ライフスタイルが変わる
1日3食のライフスタイルを過ごしていた方にとって、8時間内に食事をする生活は大きな変化といえます。
1日に2食の生活になることもあり、長時間の空腹が辛く感じる人も少なくありません。
体が新しいライフスタイルに慣れるには1ヶ月から2ヶ月かかるという意見もあります。
空腹が我慢できない場合はナッツなどのヘルシーな食べ物を食べたり、数日おきに実践したりして、少しずつオートファジーダイエットを取り入れていくのがおすすめです。
オートファジーダイエットの結果は?
オートファジーダイエットは、8時間の食べる時間と16時間の絶食の時間を設けるという分かりやすいダイエット方法です。
YouTubeでは、オートファジーダイエットを実践された方の動画を視聴することができますよ。
いくつかの実践動画を紹介するため、オートファジーダイエットの結果を知りたい方や、自身がオートファジーダイエットをする際のイメージを掴みたい方はぜひチェックしてみてください。
強く生きるOLけだまの日常さんの体験談
強く生きるOLけだまの日常さんが、一週間のオートファジーダイエットを実践されています。
動画では毎日の食事内容を確認することができますよ。
結果は、57.9kgから55.0kgの減量に成功されました。
一週間で2.9kgの減量は素晴らしい結果といえるのではないでしょうか。
動画内では、プロテインやヨーグルトなどを食べられている様子が確認できます。
そのため、すでにヘルシーな食事を意識している方がオートファジーダイエットに挑戦した場合のシミュレーションに役立つかもしれません。
参考:強く生きるOLけだまの日常/【過去一痩せた】1週間16時間ダイエットしたら痩せすぎてヤバい
https://www.youtube.com/watch?v=aGXytOP6RWk
yoko.ときどき日記さんの体験談
yoko.ときどき日記さんもオートファジーダイエットに挑戦されています。
1ヶ月間実践された結果、50代でも更年期でもトライできるダイエットだと実感されたそうです。
結果は、57.30kgから53.75kgの減量に成功されました。
3.55kgの減量は大きい成果といえるのではないでしょうか。
一般的に代謝が落ちるとされている50代は痩せにくいと考えられているため、上手に減量できない人にもオートファジーダイエットは適しているのかもしれませんね。
参考:yoko.ときどき日記/【ダイエット】50代でも痩せる事が出来る!/オートファジーダイエット本当に痩せるの?やって良かった
https://www.youtube.com/watch?v=9rznpMPTVkI
それって!?実際どうなの課/8時間ダイエット企画
中京テレビ「それって!?実際どうなの課」にて、8時間ダイエットという名のオートファジーダイエット企画が放送されました。
チャンカワイさんが実践したのは3日間にわたる、好きなものを自由に食べる8時間と水だけを摂取する16時間の生活です。
好きなものを食べる8時間では、栄養やカロリーを気にすることなく自由な食事をされました。
以下は、オートファジーダイエットの結果と前日に摂取したカロリーです。
前日の摂取カロリー | 体重 | |
検証前 | – | 93.5kg |
1日目 | 約4,500kcal | 92.9kg |
2日目 | 約6,000kcal | 93.6kg |
3日目 | 約4,500kcal | 93.7kg |
結果は0.2kg増加となりました。驚くべきカロリーを摂取されているためダイエットの参考にはならないかもしれませんね。
とはいえ、成人男性の1日の摂取カロリー目安は約2,100kcalから2,700kcalとされているため、これだけの増量で済んだのはオートファジーダイエットを実践したからとも考えられます。
オートファジーダイエットをする際は、一般的な摂取カロリーに抑えるようにしましょう。
参考:それって!?実際どうなの課【公式】/8時間ダイエット#1 チャンの好きなものなんでも食べてOK!食べながら次の食事を考える!?ドリームタイムでお腹いっぱい!!
https://www.youtube.com/watch?v=sRskYCxD5Bw
オートファジーダイエットの効果とは?時間を守るだけの簡単な方法!のまとめ
オートファジーダイエットは、8時間の食事時間と16時間の断食時間を設けるダイエット方法です。
ライフスタイルにあわせて取り入れられるため、比較的実践しやすいダイエットのひとつといわれています。
シンプルなダイエット方法ですが、胃腸を整えたり老化防止の効果が得られたりとメリットが多いです。
一方で、1日3食の食生活を送っていた方にとって、16時間の断食時間は辛い空腹時間になりかねません。
体を少しずつ慣らすなどして、無理なくオートファジーダイエットを取り入れてくださいね。