バタフライピーという鮮やかな青が特徴の植物があり、そのお茶でダイエット効果が期待できるという事で口コミでも人気になっていますが、副作用などの心配はないのでしょうか?バタフライピーを使った色鮮やかななお茶を飲むダイエット方法をご紹介いたします。
バタフライピーのダイエット効果の他にも美容にうれしい効果も期待できます。そもそも「バタフライピー」という名を聞いたことがありますか?最近SNS等で話題になっている、鮮やかな青いお茶のもととなっている植物の名です。俗に言う「インスタ映え」する、目にも鮮やかなブルーのお茶は、人工的に着色されているわけではありません。この美しい青が、お茶の持つ効果をもたらす秘密です。女性に是非おすすめしたい、バタフライピーの持つ効果をご紹介します。
バタフライピーとは?和名では「蝶豆」
耳慣れない名ではありますが「バタフライピー」は、江戸時代に日本に伝わったとされる植物です。
日本では「蝶豆」と呼ばれており、バタフライピーが青色の大きな花を咲かせ、これが蝶に似ていることから名づけられたとされています。
英名でも、同様の理由で「Butterfly pea」と呼ばれています。
このバタフライピーは、タイが原産とされる多年生の植物です。
タイでは、年間を通じ青い花を咲かせ、この花の部分を利用したものが「蝶豆花茶」です。
タイでは一般的なドリンク
蝶豆花茶は、タイでは「アンチャン」と呼ばれ、カフェなどで親しまれています。特に、美容に関心のある女性の間で人気が高いようです。
蝶豆花茶は、鮮やかなブルーのお茶です。タイでは砂糖とライムを加えて飲むのが一般的とされています。
ライムやレモンなどのクエン酸を含む果汁を絞り入れると、鮮やかなブルーから紫色、或いはピンク色へと色が変わります。
蝶豆花茶は豆の花のエキスを抽出したお茶のため、ほのかに豆の風味がしますが、比較的くせがなく飲みやすいハーブティーです。
アントシアニンの含有量はブルーベリーをしのぐ
蝶豆の花の部分には、ポリフェノールの一種である「アントシアニン」が豊富に含まれています。
アントシアニンは、ブルーベリーや紫芋など、黒や紫色をした植物の色みの元となる天然の色素です。
このような色素は、植物が太陽から受ける紫外線から自身を守るために蓄える成分で、強力な抗酸化力があることで知られています。
こうした物質を「フィトケミカル」と呼び、人が摂取した場合にも強い抗酸化作用を発揮します。
具体的には、アントシアニンには以下のような作用が確認されています。
視覚機能の改善
私たちの目は、網膜にある「ロドプシン」と呼ばれるタンパク質が光の情報を受け取り、これが脳に伝わることによって視覚を得ています。
ロドプシンは、光を受けると分解され、再合成されて新たに情報を受け取ることができるようになりますが、目を酷使するとロドプシンの再合成が遅れ、視界がぼやけたり、目がショボショボする原因となります。
アントシアニンには、ロドプシンの再合成を助ける働きがあると言われています。
これにより、疲れ目や目のショボつきといった、視覚のトラブルの改善に効果が期待できると考えられます。
メタボリックシンドロームの予防
アントシアニンには、内臓脂肪の蓄積を抑制する作用があるとされています。
食べ過ぎや運動不足などによる内臓脂肪の蓄積を防ぐことで、メタボリックシンドロームの予防に効果が期待できます。
アントシアニンを摂取することで、脂肪の合成が低下することや、内臓脂肪や血液中の脂肪の蓄積が抑制されたという研究結果が報告されています。
さらに、血糖値の上昇が抑制されるという結果も出ています。
血糖値の上昇を抑制することは、インスリンというホルモンの過剰な分泌を防ぐことにつながります。インスリンは、食事から摂取した糖を処理する作用を持つホルモンです。血液中から糖を除くために、脂肪細胞に余った糖を送り込む働きをするため、体脂肪を増加させてしまいます。
インスリンの分泌が抑制されることは、体脂肪の蓄積を防ぎ、肥満の予防に効果が期待できます。
従って、アントシアニンを豊富に含む蝶豆花茶を日常的に摂取することは、ダイエットのサポートになると考えられるのです。
老化の抑制
バタフライピーは、よく言われる「アンチエイジング」の効果も期待できます。
アントシアニンをはじめとしたポリフェノールには、高い抗酸化作用があることがわかっています。
私たちの身体は、体外から侵入したウィルスや病原菌を攻撃するために「活性酸素」と呼ばれる物質を作り出します。
この活性酸素は、本来身体を守るために作られている物質ですが、ストレスや紫外線などにより体内に過剰に作られてしまうと、健康な細胞まで攻撃してしまい、身体を酸化させてしまいます。これが、病気や老化の原因となります。
ポリフェノールには、この活性酸素を除く作用があります。
蝶豆花茶を日常的に飲むことで、こうした活性酸素から身体を守り、老化を抑制することができると考えられます。
美肌作用
蝶豆花茶は、タイの女性の間でアンチエイジングや美肌のために愛飲されています。
バタフライピーが美肌に効果があるとされる理由は、バタフライピーに豊富に含まれる、アントシアニンにあります。
女性の悩みの一つである肌の老化は、紫外線やストレスにより増えた活性酸素が原因で起きます。
ポリフェノールの持つ抗酸化作用は、活性酸素の働きを抑えるため、肌細胞の老化を予防できると考えられます。
従って、バタフライピーのお茶を日常的に飲んでいれば、老化によるシミやシワ、たるみといった肌の悩みの予防となることが期待できます。
バタフライピーのお茶の作り方とは?基本はお湯を注ぐだけ!
蝶豆花茶の作り方は、花にお湯を注ぐだけと簡単です。
・ティーポットやカップに花を適量入れ、熱湯をぎ蓋をして、2分~5分待ちます。蒸らす時間により味や色が変わるため、お好みで蒸らし時間を変えてください。
・ホットで飲む場合も、アイスの場合も、基本的には熱湯で抽出します。アイスティーとして楽しむ場合には、グラスに氷を入れ、濃いめに抽出したお茶を注ぎます。
気分によってアレンジを加えるのもおすすめ!
ホットやアイスでそのままのお茶を楽しむのもよいですが、その時々の気分や体調によって、アレンジを加えるのもおすすめです。
ストレスを感じている人はビタミンCをプラス
バタフライピーのお茶に、ビタミンCを多く含むレモンやライムを加えることで、美肌効果が高まるとともに、ストレスの緩和が期待できます。
ビタミンCは、神経伝達物質の「ドーパミン」や「アドレナリン」の合成、ストレスに対抗するために合成される「副腎皮質ホルモン」の合成に関わっています。
人の身体は、ストレスを感じると、アドレナリンを分泌し、血圧や血糖値を上昇させます。
アドレナリンは、使用されると不足分が補われ、その生成にビタミンCが使用されます。そのため、日々ストレスを感じている場合は、ビタミンCが不足しやすいのです。
日ごろストレスを感じている人は、是非意識的にビタミンCを摂取するようにしましょう。
蝶豆花茶にレモンやライムを加えると、青色からピンクや紫色にお茶の色が変化するため「ちょっと疲れたな」という時に、目にも楽しくおすすめです。グラスの底にレモンスライスと氷を入れ、上から蝶豆花茶を注ぐと、美しいグラデーションを楽しめます。
お茶を抽出する時にはちみつを加え溶かしておくと、甘みも加わりおいしくいただけます。
女性特有のお悩みには豆乳割りがおすすめ
バタフライピーを濃いめに抽出した少量のお茶を、豆乳で割るのもおすすめです。
豆乳には、女性ホルモンに似た作用を持つ「イソフラボン」の他、「サポニン」やビタミンB、ビタミンEといった、女性に嬉しい作用を持つ成分が豊富に含まれています。
イソフラボンには、肌の老化を防止する作用や抗酸化作用があると言われています。また、月経痛を緩和する作用があるとも言われているため、日常的に豆乳を摂取するのがおすすめです。
また、サポニンには肌の新陳代謝を促進する、シミやシワを予防するといった効果が期待できます。ビタミンEには、血行の促進や肌荒れの改善、ビタミンBは肌にハリを与える作用が期待できます。
さらに、豆乳にはオリゴ糖が含まれています。
オリゴ糖は、腸内でビフィズス菌のえさとなり、腸内環境が改善されることが期待できます。
腸内環境が整い、肌の状態が改善されるなど、女性にとって嬉しい効果が期待できるため、是非おすすめしたい飲み方です。
温めた豆乳で割ったバタフライピーのお茶は、就寝前のリラックスタイムにもおすすめです。
美容に嬉しい成分を豊富に配合したお茶も!
蝶豆花茶をメインに、ダイエットサポートとなるハーブを配合したお茶もあります。
通常の蝶豆花茶はほとんどくせがなく、甘みもありませんが、ダイエットティーとして配合されたバタフライピーのお茶には甘みの成分も配合されています。
甘いものが欲しい時や口寂しい時などに飲むことで、無駄な間食が減るためおすすめです。
さらに、配合されたハーブがダイエット効果を後押しするため、減量に成功したという口コミも多数投稿されています。
蝶豆花茶をそのまま飲むのもおすすめですが、こうしたダイエット用のハーブティーにトライしてみるのもよいでしょう。
カフェインは?副作用はあるの?
ダイエットにも期待できそうなバタフライピーですが、気になるのは副作用ですね。カフェインなども気になるところです。
ノンカフェインです
蝶豆花茶やバタフライピーを配合したハーブティーには、カフェインは含まれていません。
そのため、就寝前に飲んでも問題はないとされています。
アレルギーの可能性はゼロではありません
どのような食品にも言えることですが、人によっては体質的に合わない可能性もあります。
食品アレルギーなどにより、摂取後に体調が悪くなることも考えられるため、もしお茶を飲んだ後に普段見られない症状が出た場合は、一度飲むのを中止して様子を見るようにしましょう。
妊娠中や月経中は避けましょう
バタフライピーには子宮収縮作用があるとされているため、妊娠中の人や月経中の人は飲むのを避けた方がよいでしょう。
また、妊娠中のダイエットはお腹の赤ちゃんに影響を与えることもあるため、減量が必要な場合には、医師の指導のもと安全に行うことをおすすめします。
バタフライピーはダイエットに効果的!美しい青色に痩せる秘密が?のまとめ
バタフライピーのお茶の涼しげなブルーは、目にしただけでも気分が上がります。さらに、美容と健康にも嬉しい効果が期待できるとあっては、利用しない手はありません。蝶豆花茶を飲む場合は、妊娠中や月経中の期間を避けるようにしましょう。ダイエットサポートの他、アンチエイジングと健康のために、蝶豆花茶でのティータイムを毎日の習慣にできるとよいですね。