魚肉ソーセージは低カロリーですが、ダイエット中の食べ方には注意が必要です。魚肉ソーセージはダイエット中のおやつに最適なので上手に活用していきましょう。
魚が原料の魚肉ソーセージは、肉が原料のソーセージよりもヘルシーなイメージがあります。確かに、魚類に含まれる脂質は健康によいとされていますが、ダイエット中の場合は必ずしも魚肉ソーセージが正解というわけではないようです。ここでは、魚肉ソーセージのカロリーやダイエット中の食べ方について、詳しく見ていきます。
魚肉ソーセージのカロリーは?
魚肉ソーセージのカロリーは、100gあたり161kcal、大1本(90g)で145kcalとなっています。
魚肉ソーセージのカロリーを単体で見れば、カロリーは高くないように思われますが、原料の魚(たら・ほっけなど)のカロリーと比べると、かなりの高カロリーです。
市販の魚肉ソーセージのカロリーは?
市販の魚肉ソーセージのカロリーは、次のようになっています。
- ニッスイ おさかなのソーセージ:1本(75g)130kcal
- マルハニチロ 1秒OPENおさかなソーセージ:1本(75g)129kcal
魚肉ソーセージにはでん粉が含まれる
魚肉ソーセージは、魚肉のみで作られているわけではありません。
原材料名に「魚肉、結着材料(植物性たん白、でん粉、ゼラチン、卵たん白)、植物油脂、たまねぎ、砂糖、食塩、香辛料、加工でん粉、貝カルシウム、調味料(アミノ酸等)、カルミン酸色素、香辛料抽出物、(原材料の一部に小麦、大豆、豚肉を含む)」とあるように「結着材料」としてでん粉が加えられる他、加工でん粉も使用されています。
そのため、魚肉加工品でありながら、糖質量が約11gと比較的多く含まれています。
たんぱく源となる食品としては、肉や卵、チーズなどがありますが、これらの食品には糖質がほとんど含まれていません。
糖質制限によるダイエットをするなら、魚肉ソーセージよりも肉や魚を食べる方がよいでしょう。
ダイエット中の魚肉ソーセージの食べ方
魚肉ソーセージには、カルシウムやDHA、ビタミンB2などの成分が豊富に含まれています。
特に、余分なコレステロールや中性脂肪を減らす作用が期待できるDHAは、ダイエッターにおすすめの成分です。
加えて、これらの機能を強化した「トクホ」の魚肉ソーセージも販売されています。
こうした魚肉ソーセージのメリットを活かすためにも、以下の点を意識して上手に食生活にとり入れましょう。
糖質量が多いことを意識する
魚肉ソーセージには、糖質が豊富に含まれています。
糖質制限中の人が魚肉ソーセージを食べる場合は、他の食品から摂取する糖質の量に注意してください。
料理に使う時は味付けを控え目にする
魚肉ソーセージには、もともと塩分が多く含まれています。
料理の材料として加える場合には、味付けを薄めにするようにしましょう。
食物繊維を摂取できる食品をプラスする
魚肉ソーセージのみをおかずにする……といった食べ方はおすすめできません。
魚肉ソーセージはたんぱく源として位置づけ、他に野菜をたっぷり食べられるおかずを用意するか、野菜とソーセージを組み合わせて調理するなどの工夫をしましょう。
さらに、適量の糖質を摂取できる食品を組み合わせ、バランスのよい食事にしましょう。
「魚肉ソーセージダイエット」はNG
魚肉ソーセージのみを食べ続ける……といったダイエットは避けましょう。
魚肉ソーセージには、ビタミンや食物繊維など、身体の健康維持に必要な成分が十分に含まれていません。
また、1本あたりに含まれる塩分量も多いため、たくさん食べると塩分の摂りすぎでむくみなどの不調を生じる可能性があります。
魚肉ソーセージに含まれるたんぱく質は、1食分に必要なたんぱく質の量としては少な目です。
魚肉ソーセージは常食せず、たんぱく源が魚肉ソーセージのみの食事を摂った場合は、他の2食で不足分のたんぱく質をしっかり補いましょう。
おやつ代わりにおすすめ!
魚肉ソーセージを肉の代わりに食べ続ける……といった食べ方はおすすめできませんが、お腹が空いた時などにおやつ代わりに食べるのはおすすめ。
スナック菓子やケーキなどに比べ糖質や脂質の量が少ないので、ダイエットの妨げになりにくいと考えられます。
おやつ代わりにするのであれば、大きいものではなく、糖質量・塩分量ともセーブできる細いタイプのものを。
畜肉加工食品代わりに
魚肉ソーセージを畜肉加工食品(ハムやソーセージ)の代わりに利用するのがおすすめです。
畜肉加工食品は、多くの食品添加物を使用しています。
これらの食品添加物は、長期に渡って摂取し続けることで健康を害するおそれがあるものです。そのため、なるべく常食は避けたいところ。
魚肉ソーセージに置き換えれば、カロリーも半分ほどに。
魚肉ソーセージはダイエット中のおやつに効果的!食べ方とカロリーは?のまとめ
常温で長期保存ができるため、いざという時に便利な魚肉ソーセージ。健康にプラスの作用を持つ反面、糖質や塩分など、ダイエッターにとって注意したい点も持ち合わせた食品です。ヘルシーなイメージがあるからといって、食べすぎは禁物。ダイエット中は、調理時の味付けや他の食材との組み合わせ方など、食べ方に注意しましょう。