餃子がダイエットに適している? むしろダイエットからもっとも程遠い食べ物では・・・? そう思われるのも無理はありません。しかし現実に、いまや知る人ぞ知る、グルメなダイエットとして認知されているのです。ではいったい、どうして餃子がダイエット食に適しているのでしょう? 本記事では、餃子ダイエットの効果とメリットについて明らかにしていきます。
巷で話題の餃子ダイエットとは?
餃子ダイエットとはなにか?方法はじつにシンプル、夜の主食を餃子に変えるだけです。
つまり、驚くべきことに、この餃子ダイエットは、いわゆる「置き換えダイエット」に分類されるわけです。
「池山:そもそものきっかけは、3年前の年末年始に太ってしまってダイエット方法について調べていたら「餃子ダイエット」にたどり着いたんです。餃子というのはパーフェクトフードだそうで、5大栄養素(タンパク質、ビタミン、炭水化物、ミネラル、脂肪)が全部入っていると。で、世の中のダイエット方法は、ある栄養素を極端に取らない手法ばかりで、それではゆりかえしが起こってしまうらしいんです。だけど、すべてを満遍なく食べておけばリバウンドしないそうで、「こんな都合がいいダイエットがあるのか!」と思って、餃子を食べ始めたんです。」
確かに餃子を分析してみると「皮」の原料は小麦粉ですが、小麦粉には五大栄養素の1つ「炭水化物(糖質)」が豊富に含まれています。
そして一般的な餃子の餡(あん)は
- 肉
- 白菜
- ニラ
- ニンニク
- 生姜
など、様々な食材で構成されています。
味の素冷凍食品㈱の餃子の栄養成分を見てみると1個25gあたり
- エネルギー:44kcal
- タンパク質:1.5g
- 脂質:2.1g
- 炭水化物(糖質):4.7g
と、タンパク質・炭水化物(糖質)・脂質の三大栄養素がまんべんなく含まれていることがわかります。
ダイエットは栄養の偏りで身体に不調をきたすことが往々にしてありますが、この餃子に関して言うと栄養が偏る心配はなさそうです。
百田尚樹も推奨!?餃子ダイエットが広まったきっかけは渡久地ジム?
さて、この餃子ダイエットブームの火付け役を担ったメディアのひとつは、間違いなくとある一冊の本に見出されるでしょう。
それは、『死ぬこと以外かすり傷』で一世を風靡した高橋編集長の「幻冬舎」が出版する、『餃子ダイエット』という本のことです。
この本の執筆者は、とあるボクシングジムの会長でした。やや長くなりますが、ここに引用してみましょう。
「「ビールをお供に、夜の御飯を“餃子だけ”にしていただくことで、痩せることが実感できます。私自身も10日で4キロ体重が落ちましたし、10日間で10キロ近く落ちた方もいました」そう話すのは、元日本フライ級チャンピオン・ピューマ渡久地(とぐち)氏が名誉会長を務める「ピューマ渡久地ボクシングジム」の会長・渡久地聡美さん。
聡美会長みずからが考案したこの「餃子ダイエット」法。そのきっかけは何だったのか。
「ピューマ渡久地が現役時代の97年。アマチュアの時から同期のライバルで友人の鬼塚勝也さんが、渡久地のトレーナーを買って出てくださり、鬼塚さんの北九州市の実家で、泊まり込みの合宿をしたんです。その時に、鬼塚さんのお母さんがよく作ってくださったのが餃子。それがまた絶品で、男性陣は毎日平均30個は食べていました。ところが、それだけ食べても体重が増えない。それがヒントで私の餃子研究が始まりました」
こうして聡美会長は、栄養学やスポーツ心理学などの理論を勉強するなど、独学で餃子の効能についての検証をスタートさせた。
「私は選手の命を預かっている身です。減量は実にシビアな世界ですので、食事法、栄養学、スポーツ心理学、筋肉学などをドクターからじかに学んでいきました。その過程で餃子の持つすごい効果が確信になっていき、実際にジムの選手にも試してみると、驚くべき結果が出たんです」
あの小さな餃子1個の中に、たんぱく質、脂質、炭水化物の三大要素のみならず、野菜の豊富なビタミン類やミネラル類を含めた五大要素がたっぷりと詰まっている。栄養バランスが抜群にいい“完全食”であることが判明したのだ。
「1個当たり約18グラムと軽く、個数を数えれば簡単に食べたグラム数もわかります。また、固形物なので食べた感、満足感も得られ、かむことで体内に酵素も生まれます。具はみじん切りなので消化もよく、夜に食べても胃への負担が少ない。しかも夜にタンパク質をとることでスムーズにエネルギーに変わりやすく、代謝を高め、燃えやすい体になっていくんです」
このダイエット法を知人で、今や大ベストセラー作家の百田尚樹氏に話したところ、出版を勧められた。」
引用:Asagei Plus「メタボ腹がみるみる凹む「餃子ダイエット」(1)ビールを飲みながら餃子を食べるだけ」
なんとなんと、ボクシングジムで産声をあげた「餃子ダイエット」は、あの作家の百田尚樹氏に推奨されたことで世に広まったのです。意外でしたね?
みなさんもご存知のように、ボクシングは階級が体重によって厳格に区分される、グラム単位での”減量”が課せられるスポーツです。
さらに、単純に体重を減らせばよい、ということでは決してなく、激しい打ち合いを制する”スタミナ””パワー”も同時に求められます。
厳格な体重管理と体力・筋力の維持・・・一見すると相反する要求の”答え”をこの餃子に見出したのが渡久地聡美さん!
1個当たりの大きさが小さい、個数管理が可能であるなど、ストイックな体重管理と栄養管理が求められるボクサーの食事としてはこれ以上”扱いやすい”食材は他にないかもしれません。
非常に興味深いですね!
餃子ダイエットの注意点!
厳格な体重管理が求められるボクサーの食事にも役立てられている餃子とはいえ、私たちのような一般人が実践するには注意が必要です。
完全食だからこそ食べすぎ注意!
餃子はその小ささから、ひょいひょいっと口に入れて食べられるので、ついつい食べ過ぎになってしまいます。餃子それ自体は、けっして低カロリーというわけではありません。
栄養豊富な“完全食”という優れた側面があるゆえに、カロリーも糖質も一定量存在します。そして美味しい!
だからこそ、食べ過ぎには一層気を付けなければなりません。
つまみに最適!だからこその落とし穴
餃子は定食の一品のおかずとして食べられますし、居酒屋の一品メニューとして饗されることも多い食材です。おかずにもつまみにも、最高の食材なのです。そして美味しい!
餃子のあまりのジューシーさに耐えきれず、ついついご飯を食べ、ビールをあおってしまいたい衝動に駆られてしまいがちです。
しかし、そもそもこの餃子ダイエットはご飯を餃子に置き換えるダイエット法なので、ご飯に手をつけるのはご法度です。ビールがダイエットに良くないのも、いまさら言う必要もないでしょう。
ダイエットは何かを犠牲にしなければ成功しないものです。美味しい餃子を食べられるダイエット法なので、味覚の面では問題ありません。
そうであればこそ、お酒は我慢しましょう!
餃子ダイエットの方法!水餃子がおすすめ!
主食のご飯を完全食の餃子に置き換えるのが餃子ダイエットのスタイルです。言い換えると、ご飯を食べずに炭水化物(糖質)は餃子由来のものに制限する方法ですが、カロリーも抑えたいという方も当然いらっしゃるでしょう。
カロリーも控えめの餃子ダイエットを実践したい方には「水餃子」をオススメします。
理由は簡単で、水餃子は油を使わずに茹でているからです。油を使わない調理法であるのに加え、餡の肉に含まれる脂質もスープに溶け込みますね!
こうすることで、摂取する脂質を抑えることが出来て、さらに摂取カロリーの低減にもつながるのです。
油を取り除いてさらなる低カロリー実現!
さらに油を控えたい方は「スープの油分」も徹底的に取り除いてみましょう!やり方は簡単!スープが冷めると白く固まる油分を取り除くだけです。
ゆでる → 冷ます → 油を取り除く → 温める → 食べる と手間がかかってしまうのが難点ですが、興味のある方は試してみてください!
バリエーションも工夫次第!
水餃子は味のバリエーションが多くて楽しめるのもメリットです。工夫次第でいろんなアレンジが楽しめます。
たしかに焼き餃子も皮の中身(餡)で変化をつけることができますが、水餃子は、しょうゆベース、味噌ベース、コンソメベース、その他もろもろのスープでいろんな味を楽しむことができます。
ダイエットは継続することが成功に至る道ですよね?
味に変化をつけやすい水餃子、続けやすいのもおすすめする理由なのです。
他の野菜も一緒に食べられる!
水餃子は言い方を変えると餃子を具にしたスープです。スープといえば他の野菜も一緒に煮込んで食べることができます。
他の野菜も一緒にスープにしてしまうことで栄養抜群の料理に変身するのです!この水餃子スープだけでも、夕食に必要な栄養価を充分にまかなうことができます。
つまり、夕食を水餃子スープだけで済ませられるのです。
作り置きしておけば、翌日も翌々日も水餃子スープで時間も手間もかかりません。
あ、もちろん、餃子は食べる際にスープに入れるようにしましょう。そうでないと皮がブヨブヨになって、見た目が悪くなってしまうので・・・
厳格な体重管理が求められるボクシングジムで生まれた餃子ダイエット!運動と組み合わせると思わぬ効果が生まれるかもしれませんね!
餃子ダイエットで太った声多数?【痩せるやり方で効果アップ!】のまとめ
「餃子ダイエット」がいま巷で話題なのをみなさんご存じでしたか? 餃子ダイエットとは、餃子を「ダイエット食」として食べて食事制限をする方法のことです。
一見すると、餃子はダイエットからほど遠い食べ物のように思われますが、じつは餃子の“中身”は、炭水化物が非常に少なくて、なおかつ身体に必要なタンパク質やその他栄養素をギッシリ詰め込んでいるのです。
つまり餃子は、低カロリーで栄養満点の栄養食なのです。餃子に「太る」イメージがあるのは、ビールをがぶがぶ飲んで他の食べ物もたくさん食べてしまうからです。
しかし餃子単体だけをみると、かなり健康的なダイエットフードとしてみることができます。美味しい餃子を食べてダイエットできるなんて、夢のようですよね?