隠れ肥満は一見痩せているのに体脂肪率が高く、肥満状態になることを指します。皮下や内臓に脂肪を溜め込んでいると健康状態にも影響が出てきますので隠れ肥満は解消していく必要があります。
隠れ肥満を効果的に解消して行く方法はやはり運動が良いでしょう。食事制限ももちろん大事ですが、運動がメインの方法になりますので、たんぱく質などを上手に摂取して筋力を落とさずに運動することで隠れ肥満を落とすことができます。
隠れ肥満とは?
隠れ肥満とは、見た目や体重とは関係なく、体内の脂肪の割合である体脂肪率が高い状態のことをいいます。
例えば、ダイエットをして体重を減らせたのにすぐ戻ってしまったり、体重は維持できているのに、体型がくずれてきて体も重い感じがするなどの状態の人は、隠れ肥満の可能性があります。
一つは皮下脂肪型で、皮膚の下に溜まる脂肪です。
加齢と共に増えてきてお尻や太ももがたるんだり、二の腕が太くなります。
もう一つは内臓脂肪型で、肝臓などの内蔵に溜まる脂肪です。
隠れ肥満の原因は?
年齢と共に隠れ肥満にはなりやすいといえますが、その他にも隠れ肥満の原因はいろいろあります。
運動不足が隠れ肥満の原因になります。
運動不足になると筋肉量が減り代わりに脂肪が増加します。運動不足なのに体重が増えないのは、内臓脂肪が溜まっている可能性があります。
ダイエットをしてその度にリバウンドをしてしまう場合は、リバウンドの時に脂肪だけがついてしまい体脂肪率が上がります。
リバウンドの繰り返しが、隠れ肥満を招きます。
極端な食事制限をする無理なダイエットや、ばっかり食いなどの不規則な食事を続けていると、栄養のバランスが崩れ脂肪が溜まる原因になります。
それから最近増加傾向にあるのが、ストレスによる隠れ肥満です。
ストレスが溜まると、ストレス発散が食欲に向けられてしまう場合があります。またストレスで自律神経のバランスがくずれても、脂肪を溜めようとするので内臓脂肪が増える原因になるのです。
解消する方法は?
隠れ肥満の解消方法は、原因ごとに違ってきます。
運動不足が原因の場合は、運動する時間が持てる人は、エクササイズやウォーキングなどの有酸素運動を始めるのがいいです。
特に有酸素運動は、内臓脂肪を減らすのに効果があります。
時間が無い人は一駅分歩いたり、なるべく階段を使うなど、自分なりに工夫して体を意識して動かすようにします。
食事制限ダイエットが原因で、体脂肪が増えた人は、カロリーを抑えてもバランスのとれた食事を摂って、たんぱく質は必ず摂るようにします。サプリメントを利用する方法もあります。
ストレスが原因の隠れ肥満の解消方法は、ストレスのはけ口を暴飲暴食にするのではなく、運動や趣味など自分なりの発散法を見つけましょう。
ダイエットをしても解消できない?
隠れ肥満の解消に、ダイエットをするのは効果的ですが、間違ったダイエットをすると逆に体脂肪率が増加する原因になります。
隠れ肥満には正しいダイエットをしなければなりません。
体内の脂肪を減らそうと、無理な食事制限をしたり、食事抜きの生活を繰り返すことによって、栄養バランスが崩れると、体が脂肪を溜めこもうとします。
また、たんぱく質不足になると、筋肉を分解し始めるので筋肉量が減って代わりに脂肪が増えてきます。
このように、間違ったダイエットは、逆に隠れ肥満の原因にさえなってしまうのです。
隠れ肥満を解消する為には無理な食事制限などはやめて、1日3食きちんと食べて間食を控えた方が効果があります。
たんぱく質も必要最低量は、しっかり摂ります。
ダイエットを何回もしてしまう人は、そのダイエット法が合わない可能性があるので、ずっと継続できる自分に合ったダイエット法を選ぶことも大切です。
体に溜まった脂肪を燃焼して筋肉を増やすには、運動が効果的です。
やっぱり基本は運動です。
隠れ肥満には、運動が効果的です。
運動不足の人は、筋肉や骨が衰えて脂肪が増えてきます。普段ほとんど体を動かさない人で、食事量は変わらず摂っているのに体重が変化しない場合は、内臓脂肪が溜まっている隠れ肥満の可能性があります。
このような人は、積極的に運動をする必要があります。
1回30分以上の運動を、週3日以上続けるのが効果的です。
エクササイズやウォーキングなどの有酸素運動が、内臓脂肪を減らすのに効果があるとされています。ボクシングを使った運動はストレス解消もできて効果的です。
有酸素運動にプラスして筋トレをするのもおすすめです。
それ以外にも、少しの距離なら歩いてみたり、階段を使うようにしたりなど、普段から体を動かすことを意識するようにするといいですね。
隠れ肥満度チェック方法は?
隠れ肥満度のチェック方法は、普段の生活の様子を振り返って見るだけで簡単にできます。
- 食事が不規則で、1日に1食か2食しか食べないことがよくあります。
- 仕事や人間関係でストレスが溜まっていると感じています。
- すぐ上の階に行くのにも、階段を使わずエレベーターを使っています。
- 体重は変わりないのに、体が重い感じがします。
- お酒、またはジュースなどをよく飲んでいます。
- 外食する機会が多く、週に3日以上は外食しています。
- 運動する習慣がない、または運動する時間がないです。
- ダイエットを何回もして、その度にリバウンドをしています。
この隠れ肥満度のチェック方法をチェックしてみて、数多く該当しているようであれば、生活習慣の見直しをしてみましょう。
体脂肪率が高いと…
見た目が太っていて体重もある肥満の人より、見た目では太っている感じがしないのに体脂肪率が高い隠れ肥満の方が、より深刻な問題をかかえているといわれています。
この隠れ肥満は、日本人に多い体型だそうです。
健康がどうかの基準が、体重から体脂肪率に重点をおくようになってきています。
体脂肪率が、
- 男性の場合は25パーセント以上
- 女性の場合は30パーセント以上
あると隠れ肥満の可能性があります。
健康診断を受けると、身長と体重の割合であるBMI指数が出されます。この指数で標準体型となっても、体脂肪率は基準値を超えていたなどというケースもあります。
体脂肪率が高く、お腹がポッコリと出ている体型の人は、内臓の周りに脂肪が溜まる内臓脂肪型肥満になっている疑いがあります。
日ごろから運動をするという意識を持つことが一番最初の重要なポイントです、大人になると無意識に運動をしているということがなくなりますので、決めた時間や通勤などを利用して運動をしていくことが効果的です。