ジャスミン茶はダイエットが思うように進まないと焦っている方や仕事が忙しく毎日イライラしている方、育児や家事が忙しい方におすすめですが、ジャスミン茶をダイエット目的に飲む効果的な飲み方は?ダイエット以外にも嬉しい効果があるジャスミン茶を日常に取り入れてみてはいかがでしょうか?
ジャスミン茶はダイエットをサポートしてくれる嬉しい成分が豊富に含まれている他、ストレスを和らげ、リラックスさせる作用が期待できます。ここでは、ジャスミン茶の成分とその作用について、詳しくご紹介します。
ジャスミン茶は古くから愛されるエキゾチックな香りを持つ
ジャスミン茶は、茶葉にモクセイ科ソケイ属の茉莉花(ジャスミン)の花の香を吸着させたお茶です。
一般的なジャスミン茶は緑茶の葉が用いられていますが、高級品の場合には上質なウーロン茶などの発酵茶葉が用いられているものもあります。
ジャスミン茶の特徴は、このお茶特有の香りです。
この香りのもととなる成分は「ベンデルアセテート」と呼ばれる、ジャスミンの花の香りの成分です。
「さんぴん茶」もジャスミン茶の一種
沖縄で飲まれている「さんぴん茶」は、お茶の葉にジャスミンの香りを移したジャスミン茶の一種です。
一般的なジャスミン茶との違いは、国内で流通している通常のジャスミン茶が緑茶であるのに対し、さんぴん茶は半発酵茶である点です。
さんぴん茶の名の由来は、中国語でジャスミン茶を指す「香片茶(シャンピェンチャー)」が訛ったものとされています。
ジャスミン茶をダイエットのサポートドリンクに
ジャスミン茶には、ダイエットに嬉しい成分が豊富に含まれています。
また、女性のお悩み緩和をサポートしてくれる成分も含まれるため、毎日の習慣に加えるのがおすすめです。
ダイエットにおすすめなのは、緑茶葉のジャスミン茶です。
コンビニエンスストアや一般的なスーパーマーケットで売られているペットボトル入りのものやティーバッグなどは、概ね緑茶葉のものですので、入手しやすいものを購入すれば問題はありません。
ダイエットに効果的なジャスミン茶の飲み方は?
ダイエットのためにジャスミン茶を飲むならポイントを見ていきましょう!
1.食事とともに飲む
食事とともにジャスミン茶を飲むことで、食事からの脂質の吸収を緩やかにします。
また、飲み続けることで体脂肪が減少する効果も期待できます。
2.運動前に飲む
運動を行う前にジャスミン茶を飲むことで、運動による脂肪の燃焼を高め、効率的に体脂肪を減らすことができます。
ジャスミン茶のダイエットサポート成分とは?
緑茶葉のジャスミン茶には、ダイエットをサポートする成分が豊富に含まれています。
体脂肪を減らす「カテキン」
緑茶葉をもとに作られたジャスミン茶には、お茶の渋みの成分である「カテキン」が豊富に含まれています。
カテキンは主に緑茶に含まれるポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用があることで知られています。
このカテキンは、食事とともに摂取することで脂肪の吸収を緩やかにする作用があることがわかっています。食事とともにジャスミン茶を飲むことで、食事からの脂肪の吸収を抑制し、飲み続けるだけで緩やかなダイエット効果が期待できます。
緑茶飲料を用いた実験では、1日2回、朝と夜の食事の際にカテキンが200mg含まれるお茶を飲むことで、12週間で有意に体重が減少した他、腹部の脂肪が減少したという結果が出ています。
お腹まわりの脂肪を効率的に減らす効果が期待できるため、是非ジャスミン茶を活用しましょう。
カフェイン
ジャスミン茶には、お茶の苦味の成分である「カフェイン」が豊富に含まれています。
カフェインは、脳の中枢神経に働きかけ、脳を覚醒させる作用があります。
カフェインを摂取することで、眠気を除いたり、知的作業能力を向上させる効果が期待できます。
また、運動を行う際、通常は筋肉中のグリコーゲン(ブドウ糖)が先にエネルギー源として消費されます。
しかし、カフェインを摂取してから運動を行うことで、グリコーゲンではなく、優先的に脂肪をエネルギーとして利用するようになると言われています。そのため、運動により体脂肪を効率的に減らすことができると考えられます。
さらに、カフェインには利尿作用があるため、むくみ軽減の効果も期待できます。
むくみは冷えを招き、セルライトが形成される原因となります。余分な水分を排出することは、セルライト予防のためにも大切です。
まだまだある!ジャスミン茶の嬉しい効果!
ジャスミン茶にはダイエット効果が期待できる他、美容や健康に嬉しい様々な作用をもたらす成分が含まれています。
女性におすすめの成分「ベンデルアセテート」
ジャスミンの花の香りの成分である「ベンデルアセテート」には、不安を和らげ、多幸感をもたらす作用があるとされています。
これは、香りの成分が脳に働きかけ、ドーパミンなどの気持ちを高揚させるホルモンの分泌を活性化させるためとされています。
また、リラックス効果も期待できるため、不安が強く無気力な時にジャスミン茶を飲むのがおすすめです。
辛いPMSを和らげる
女性の悩みの一つに、「PMS」(月経前症候群)があります。
ジャスミンは、古くから「子宮のハーブ」とも言われており、女性の生殖機能を高める作用があるとされていました。
月経痛を和らげる他、月経前の様々な不快な症状を緩和する作用が期待できます。
また、産後のマタニティブルーの改善にもよいとされていますが、ジャスミン茶の場合はカフェインを含むため、授乳中の女性は摂取量に注意が必要です。
イライラを鎮め、リラックスさせる「テアニン」
緑茶には、1杯あたり15~30mgのカフェインが含まれています。
この量のカフェインを摂取した場合、通常はかなりの興奮作用があるとされています。しかし、実際は緩やかな覚醒作用にとどまります。
これは、お茶に「テアニン」と呼ばれるアミノ酸が含まれているためです。
脳の神経細胞を保護する
テアニンには、脳の神経細胞を保護する作用があります。
そのため、高濃度のカフェインが含まれるお茶を飲んでも、カフェインの興奮作用が抑制され、適度に脳が覚醒されます。
また、テアニンを摂取すると、脳がリラックスし、α波が上昇することがわかっています。
イライラしたり、落ち着かない時にジャスミン茶を飲むことで、リラックスすることができます。
ダイエット中は、特に精神状態が不安定になりやすいため、ジャスミン茶でテアニンを摂取し、リラックスしましょう。
老化を抑制「カテキン」
人が生きるために不可欠な酸素は、運動や外部からのストレスにより「活性酸素」に変化します。
活性酸素は、外部からウィルスなどの病原菌が侵入するのを防ぐなど、身体を守るために重要な働きをしている物質ですが、身体の老化を引き起こす原因物質でもあります。
強力な抗酸化力で活性酸素に対抗
カテキンは、活性酸素を除き、活性酸素により細胞が障害されるのを防いでくれます。
活性酸素の過剰な発生が抑えられれば、身体の老化の他、様々な病気を予防することができます。
緑茶葉のジャスミン茶にはカテキンが豊富に含まれています。健康維持のためにも、是非活用しましょう。
虫歯予防にも
「ミュータンス菌」と呼ばれる菌が歯の表面に付着し、菌が酸を作り出すことによって歯のエナメル質が溶け、虫歯になります。
カテキンには、菌の増殖を抑制し、プラークの形成を抑える作用があります。
そのため、ジャスミン茶を飲むことは虫歯予防にも効果的です。
肌を美しく!ストレスに強くなる「ビタミンC」
ジャスミン茶には、豊富なビタミンCが含まれています。
緑茶葉のジャスミン茶に含まれるビタミンCは、ビタミンCが多いとされる赤ピーマンのおよそ1.5倍とも言われ、ビタミンCの補給源としても優秀です。
美肌作用
ビタミンCは、コラーゲンの合成をサポートする栄養素です。
そのため、ビタミンCを積極的に摂取することにより、肌のシワを予防したり、傷の治りがよくなるなどの効果が期待できます。
また、ビタミンCは「チロシナーゼ」と呼ばれる酵素の働きを阻害します。
チロシナーゼは、アミノ酸の一種である「チロシン」をメラニン色素に変える働きをする酵素です。私たちの肌は紫外線を浴びると、チロシナーゼが作用し、チロシンからメラニン色素が生成されます。メラニン色素が沈着するとシミやそばかすができてしまいます。
メラニン色素の生成そのものを妨げるビタミンCには、美白作用が期待できると言えます。
抗ストレス作用
ビタミンCは神経伝達物質の「アドレナリン」や「副腎皮質ホルモン」というホルモンの合成に関わっています。
人の身体はストレスを感じると、アドレナリンを分泌して血圧や血糖値を上昇させ防衛しようとします。
この時、アドレナリンが消費されると、不足分を生成する必要があります。アドレナリンの生成にはビタミンCが必要なので、ストレス時にはビタミンCが多く消費されます。また、副腎皮質でホルモンを合成する際にも、多くのビタミンCを消費します。
ストレス状態が続くと分泌される抗ストレスホルモンの「コルチゾール」は、副腎皮質で作られるため、ストレス時には非常に多くのビタミンCが必要なのです。
ストレスを感じやすい生活をしている場合は、特にビタミンCの摂取が必要です。
ジャスミン茶には、ストレスを和らげるテアニンと、不安感を除くベンデルアセテートの相乗効果も期待できるため、仕事や家事の合間にジャスミン茶でひと息つくのがおすすめです。
注意点はある?
ダイエット効果が期待できる緑茶葉のジャスミン茶には、カフェインが豊富に含まれています。
妊娠中の女性が、日常的にカフェインを多量に摂取することは、赤ちゃんに与える影響の観点から避けるべきですが、全く摂取してはいけないわけではありません。
また、授乳中の人の場合も、カフェインを摂取したからといって直ちに赤ちゃんに影響が出るわけではありませんが、様々なリスクを考慮し、カフェインは1日に200mg程度までであれば摂取しても問題はないだろうと言われています。
カフェイン200mgは、抽出した緑茶に換算した場合およそ1000mlに含まれる量です。ペットボトルのジャスミン茶であれば、2本程度までは問題ないということになります。摂取量について心配であれば、かかりつけの産婦人科の医師に相談してから摂取するようにしましょう。
ジャスミン茶で効果的にダイエットサポート!注意するポイントは?のまとめ
ジャスミン茶には、食事からの脂肪の吸収を緩やかにし、運動での脂肪燃焼効果を高めてくれるダイエットサポート成分が豊富に含まれています。さらに、気持ちを上向きにしてくれる成分や、リラックス効果がある成分、月経の辛さを和らげる成分も含まれています。ダイエットだけではなく、日常の習慣に是非とり入れたい、女性の味方です。