烏龍茶のダイエット効果は?【ウーロン茶ポリフェノールで肥満予防!】

世界中で飲まれている嗜好飲料の「お茶」。お茶はおおまかに緑茶、紅茶、烏龍茶に分類されますが、そのなかでも烏龍茶は近年の健康志向ブームを背景に、わたしたちの身体にどのような効果があるのかについて研究が進んでいます。

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そこで次第に明らかになってきたのは、烏龍茶には血糖上昇抑制、脂質代謝改善、血圧上昇抑制などの効果があるというでした。本記事では最近話題の「烏龍茶ダイエット」について詳しく紹介していきます。

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烏龍茶の歴史!日本で広まったきっかけは?

中国伝統の飲み物として知られる烏龍茶は、古来より中国人が「薬」として用いていたことが文献で明らかになっています。

もともと古代中国では、時の皇帝にお茶を献上する文化があり、その結果、お茶の開発技術が飛躍し、烏龍茶が誕生したといいます。

ウーロンの「ロン」の部分は漢字で「龍」と書きますよね?じつはこの「龍」は皇帝を意味するものだったのです。このように中国人にとって烏龍茶は、万里の長城と同じくらい長くて古い歴史を持っている飲み物なのです。

その一方で、日本人と烏龍茶の付き合いはまだまだ浅く、日本国内で広まったのはそれほど昔のことではありません。長い歴史のある中国との交流を考えると意外な気もしますね。

日本人に「烏龍茶」が多く飲まれるようになったキッカケに、ピンクレディーの存在がありました。その当時も烏龍茶は国内に流通していたものの、まったく認知度はありませんでした。

しかしあるとき、ピンクレディーが全盛期の1970年代後半、二人がとあるテレビ番組内で「最近、健康のために烏龍茶を飲んでいるんです」と言ったことで、視聴者が「烏龍茶」を求めてお店に殺到したのです。

ピンクレディーは、烏龍茶の広告をしたわけではなく、あくまでも「マイブーム」を紹介するつもりだったらしいのですが、しかしいやはやなんとも、芸能人の影響力を思い知らされるエピソードですね。

さて、このような紆余曲折を経て、いまやすっかり日本人にも定着した烏龍茶ですが、烏龍茶も緑茶も紅茶も原料はみな同じ、ということをご存知でしょうか?

”お茶”の原料は全部同じ?

冒頭でお茶には大きく三種類あるとお話しましたが、烏龍茶も緑茶も紅茶も、同じ”お茶の木”の葉が原料なのです。烏龍茶、緑茶、紅茶とそれぞれに特徴的な風味がありますが、どれも素は同じだというのは驚きですよね?

ここで“お茶の木”というのはツバキ科に属する常緑樹のことですが、どのお茶もその葉からできているのです。

「え? それじゃあ烏龍茶、緑茶、紅茶の違いはどこにあるの?」と疑問が出てくるわけですが、その違いというのは、ズバリ「発酵の度合い」にあります。

つまりお茶の葉をどれくらい発酵させるかによって、色・香り・風味に違いがでてくるのです。

近年の健康志向ブームを背景に、これらの飲み物の効果を具体的・客観的に研究する動きが活発になってきています。

それでは、今回の主役「烏龍茶」にはどんな成分があって、どういった効果が期待できるのかを見ていきましょう。

烏龍茶の健康成分はポリフェノール!

烏龍茶はいわゆる「半発酵」という方法でつくられるのですが、この過程で烏龍茶にしかない独自の「ウーロン茶ポリフェノール」という成分が生成されます。

ポリフェノールは赤ワインに多く含まれていることで有名な健康成分ですよね?ポリフェノールには抗酸化作用によるアンチエイジング効果など、様々な健康効果があることで知られています。

となると、このウーロン茶ポリフェノールにも健康効果が期待できますね!

以下、ウーロン茶ポリフェノールに関しての研究論文です。

「ウーロン茶の中性脂肪吸収抑制効果は, ウーロン茶重合ポリフェノール(OTPP)がリパーゼ阻害を示すことにより,脂肪のリンパ管への吸収を抑制するためであることが示唆された.さらに我々は,OTPPを強化したウーロン茶が高脂肪食負荷時の健常人に対して血中TG上昇抑制効果を示すことや便中の脂肪排泄量を有意に増加させることを明らかにしており,古くから伝承されてきたウーロン茶の健康効能の一端を示すことができたと考えている」

※TGとは中性脂肪(トリグリセリド)のこと

(引用:「ウーロン茶重合ポリフェノールの血中トリグリセリド上昇抑制作用メカニズム」 サントリー㈱健康科学研究所)

http://www.jasso.or.jp/data/topic/topics11_88.pdf

脂肪はリパーゼという酵素の働きで分解され体内に吸収されますが、ウーロン茶ポリフェノールにはこのリパーゼを邪魔する働きがあります。脂肪が分解されないと体内に吸収されず、結果として排泄物(便)中の脂肪の量も多くなるわけです。

また、血液中の脂肪が多くなる症状の一つに脂質異常症がありますが、この脂質異常症は恐ろしい動脈硬化の最大の原因と言われています。

中性脂肪のイラスト

ウーロン茶ポリフェノールには、脂質異常症の原因となる血液中の中性脂肪の上昇を抑える働きがあるのは魅力的ですね!

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虫歯予防にも効果的!

脂肪吸収抑制効果のあるウーロン茶ポリフェノールですが、虫歯の予防にも効果があることが研究で明らかにされています。

ウーロン茶と虫歯に関するこれまでの研究で、ウーロン茶に含まれるポリフェノールには、虫歯原因細菌(う蝕原性細菌:Streptococcus mutans )が産生するグルコシルトランスフェラーゼの活性を阻害し、虫歯の発生を抑制するはたらきを持つことが明らかにされています。(中略)実験の結果から、ウーロン茶を飲用すると、水を飲用した時と比べて、プラークの沈着が少なくなることがわかりました。また歯面清掃を実施した際、ウーロン茶を飲用した時に形成されたプラークの方が、水を飲用した時と比較してはがれやすくなっていることが確認されました。以上の結果から、ウーロン茶の日常的な飲用は虫歯予防のための有用な手段のひとつになり得ると考えられます。

(引用:ウーロン茶のデンタルプラーク沈着抑制効果を確認 サントリー食品インターナショナル株式会社)

https://www.suntory.co.jp/news/2012/11426.html

食事中と寝る前に烏龍茶を飲むことで、虫歯の原因となるプラークの沈着が抑制され、さらにそのプラークも剥がれやすくなるのです。

忙しさにかまけて、ついつい寝る前の歯磨きをおろそかにしてしまいがちですが、面倒な時には烏龍茶でうがいするだけでも虫歯予防効果を期待できそうですね!

飲んだら痩せるは間違い? 烏龍茶の効果を正しく理解しよう!

しばしば誤解されがちなのですが、「烏龍茶を飲む=痩せる」というわけではありません。これには注意が必要です。

さきほど紹介した烏龍茶の効果からもわかるように、烏龍茶に秘められているチカラは、本質的には脂肪の吸収を抑えること、つまり、脂肪の蓄積を抑える働きです。

確かに脂肪燃焼を促進させる効果もありますが、だからといって烏龍茶を飲んでいるだけで痩せるわけではないのです。

つまり烏龍茶は、どちらかといえば「肥満の予防」に役立つ機能をもっていると言えるでしょう。

ここで、あらためて烏龍茶のダイエットに役立つ効果を整理しましょう。

OTPPが脂質吸収を抑制

烏龍茶特有の成分「ウーロン茶ポリフェノール(OTPP)」には脂質の吸収を担う消化酵素・リパーゼの働きを抑制し、取り込んだ脂質をそのまま腸に送り込み、体外へ排出する効果があります。

焼肉など脂っこい食事のお供にはウーロン茶が欠かせないですね!

カフェインの利尿作用でむくみ改善

他のお茶と同様、烏龍茶にもカフェインが含まれています。カフェインの効果は利尿作用!適度に飲むことで、むくみの原因である余計な水分を排出できます。

ただし、烏龍茶の利尿作用はわりと強めなので、飲みすぎには注意しましょう。

オススメの烏龍茶の飲み方は? 注意点はあるの?

烏龍茶の飲み方については以下の論文が参考になります。

「肥満は、食事から摂取される糖質や脂質の量に関連することから、肥満を予防するためには食事からの糖質や脂質の摂取量を制限するか 、機能性成分を用いて糖質や脂質の吸収を抑制する必要がある。」

(引用:「緑茶、烏龍茶、紅茶および普沮茶のラットにおける脂質吸収抑制作用」日本食品化学学会誌Vol.20(3),2013)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjfcs/20/3/20_KJ00008991783/_pdf/-char/ja

学術研究でも糖質・脂質の吸収抑制が肥満予防のカギであると認められているのです。そこで、烏龍茶の登場と言うわけです。

先ほどもお話した通り、烏龍茶は肥満予防に役立つ飲み物なので、やはり食事中や食後に飲むのがポイントになります。とくに、脂っこい食事のさいには、ぜひともお供にしていただきたいです。

そういうときこそ、烏龍茶の効果が最大限発揮されますね!

気になる摂取量ですが、特に決められていません。食事中に一緒に飲むことで空腹感が満たされるのであれば、食べる量も減らせるので一石二鳥ですね!

烏龍茶の注意点は?

では、烏龍茶を飲むさいの注意点はどんなものが挙げられるでしょうか?

しばしば言われるのは、「飲みすぎないこと」です。とくに、カフェイン成分などが強く作用しすぎて、空腹時に飲み過ぎると腹痛を起こしかねません。

さすが、中国で「薬」として飲まれていた烏龍茶ですね。効き目があるからこそ、いつどんなときでも飲めばいいというわけではないのです。

やはり、食事中や食後に飲むのがイチバンということですね。

それと、筆者からも烏龍茶を飲むさいのアドバイスを……烏龍茶は喉の油分を洗い流してしまう効果があるので、カラオケなどであまり飲まないことをオススメします。

喉がカラカラになって、とっても歌いにくくなってしまいますよ!

また、風邪気味のときもあまり飲まないほうがいいでしょう。飲めば飲むほど喉がイガイガして、調子が悪化してしまう可能性がありますからね。imp

ダイエットに関係する烏龍茶の主な効果は、脂質の吸収を抑制する機能です。食事で油が気になったときには、心強い味方になってくれることでしょう。みなさんもぜひ、肥満を“予防”するために、烏龍茶を食事のお供にしてくださいね。

記事の作成にあたっては、記事中で触れた論文やサイトの他、以下のサイトを参考にいたしました。

サントリーQ&A「ウーロン茶ポリフェノールとはなんですか?」

https://www.suntory.co.jp/customer/faq/001864.html

サントリー公式サイト「ウーロン茶ってどんなお茶?」

https://www.suntory.co.jp/softdrink/oolongtea/knowledge/index.html

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