美容健康成分の代名詞ともいえる「ビタミンC」を豊富に含む「レモン」。わたしたちにもかなり馴染み深い食材ですよね?今回は「レモンダイエット」を紹介していきたいと思います。あまり知られていないのですが、じつはレモンにも、ダイエット効果があるんです。
美容健康に良くてダイエット効果があるなんて、贅沢な食材だと思いませんか?それでは一体、「レモンダイエット」にはどのようなダイエット効果があるのでしょうか?さっそくみていきましょう!
レモンの成分とそのダイエット効果は?
エリオシトリンがコレステロールを抑制し、脂質の代謝を改善
レモンにはポリフェノールの一種である「エリオシトリン」という成分が含まれているのですが、これが血中のコレステロールを抑制したり、脂質代謝(脂質の分解)を促進する働きがあると言われています。
「食物として摂取されたレモンポリフェノール(主にエリオシトリンとヘスペリジン)はエリオデイクチオールやヘスペレチンなどのアグリコンとして吸収されて、グルクロン酸抱合体として血液中や尿中に見出される。動物実験では高脂肪食によって生じる血中の高脂肪、高血糖、高コレステロール等がレモンポリフェノールあるいはエリオシトリン投与で低下すること、果皮から抽出したペクチンや果皮の絞り汁を投与することによる血中や肝臓内のコレステロール低下などが確認されている。また、ヒトを対象とした研究においてもレモン果汁によるトリグリセリド吸収抑制とカイロミクロン合成遅延効果がみられ、脂質代謝の改善に有効である可能性が示唆されている。」
エリオシトリンの投与で血中の脂肪、血糖値、コレステロール値が改善されるというのです。
「血糖値の上昇を抑える」健康食品のCMでよく耳にする言葉ですね?血液中の糖はインスリンの働きでグリコーゲンに変換され、筋肉や肝臓に蓄えられますが、その貯蔵量が限界を超えると今度は脂肪として蓄積されることになります。
血糖値を抑えることは、脂肪の原料でもある糖の絶対量を抑えることになるのです。脂肪の原料を断ってしまえば、あとは消費するだけ。これがダイエット効果が期待できる理由なのです。
ヘスペリジンの血流改善効果
ヘスペリジンもレモンに含まれるポリフェノールの1種です。ビタミンPと呼ばれることがある成分です。
「糖転移へスペリジンは、多彩な生理機能をもっていることが、 これまでの研究や臨床データからわかっています。たとえば毛細血管を強くする(ビタミンP作用)、血中の中性脂肪やコレステロールなどの血清脂質を改善する、血流の循環を改善する、血圧の上昇を抑制するなど、血管をしなやかに保つうえで見逃せない機能が報告されています。さらに、ビタミンCの消耗を抑制する、免疫機能を調整する、骨代謝を改善する、抗酸化作用、などの健康維持に有用な幅広い機能も有しており、現在も活発に研究がなされています。」
このヘスペリジンにも
- 血流改善
- 血中中性脂肪の低下
- 血中コレステロールの改善
といった効能があるのです。
血流の改善は、身体の隅々まで血液が行き渡ることを意味します。その結果、末端の細胞の活動も活発になり、それが代謝の向上に結び付くことはイメージできますよね?
血中の中性脂肪の低下、コレステロール値の改善効果と相まって、ダイエットに貢献してくれるのです。
ペクチンが腸内環境を改善
レモンには食物繊維「ペクチン」が含まれています。レモン果汁と牛乳を混ぜて固まった経験ってありませんか?これはペクチンと牛乳のカルシウムが反応して起こる現象なのだそうです。
「ペクチンには便秘や下痢を解消する効果があります。ペクチンは腸内の善玉菌である乳酸菌を増殖させ、腸の調子を整えてくれます。また、ペクチンは腸内の物質と結合することで便の容積を増やし、腸のぜん動運動を促進します。この2つの働きから体内で発生した有害物質を体外へ排出するため、特に便秘症の方には効果的な成分です。また、生後12ヵ月~5歳の小児にペクチンを体重1kgあたり4g摂取させたところ下痢や嘔吐をする期間が減少したという研究結果もあります。」
(引用:わかさ生活「ペクチン」
ペクチンには整腸作用があることがわかりました。食物繊維ならではの効果と言っても良いのではないでしょうか?
ところで、この腸内環境と肥満には密接な関係があるのです。すでにご存じの方もおられるでしょうが、ダイエットの大敵は「便秘」なんです。
便秘が美容健康に悪影響を及ぼすだけでなく、それが肥満にもつながるということは、ダイエットを行ううえで知っておかなければならない知識です。
「食物繊維は消化・吸収されずに、小腸を通って大腸まで達する食品成分です。便秘の予防をはじめとする整腸効果だけでなく、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下など、多くの生理機能が明らかになっています。現在ではほとんどの日本人に不足している食品成分ですので、積極的に摂取することが勧められます。」
引用:厚生労働省 e-ヘルスネット「食物繊維の必要性と健康」
腸内環境の悪化は、つまるところ食物繊維不足に原因が求められます。では、食物繊維が足りないと、どうなってしまうのでしょうか。以下に、簡潔なシナリオを書いてみました。
【食物繊維の不足 → 大便をつくる材料が不足 → 便秘発生 → 体内のエネルギー吸収効率落ちる&悪玉菌発生 → エネルギー代謝が落ちる → 太りやすくなる&毒素が身体をめぐり美容を害する】
このように、食物繊維不足は肥満と美容破壊への道を用意してしまうのです。
腸内環境は、美容・健康・ダイエットの命運を左右する非常に重要な場所です。腸の具合がカギを握っているわけですから、腸内環境改善効果をもつレモンは、まさにお通じの調子が悪いダイエッターには最適な食材だと言えるでしょう。
ペクチンの血糖値上昇抑制効果
ペクチンには血糖値の上昇を抑える働きがあります。血糖値の上昇を抑えることがどのようにダイエットに結び付くのかは、先のエリオシトリンでご紹介しましたね?
血糖値の上昇を抑える成分が複数含まれるのが、レモンがダイエットに良いと言われる理由なのかもしれません。
レモンダイエットのやり方は?
レモンは他の野菜や果物とは違い、料理のメインにはならず、風味づけに使用されることが多いですが、これこそがレモンダイエットのメリットの一つなのです。
レモン自体をたくさん食べるわけではないので飽きが来ないですし、何より料理に取り入れやすいので続けやすいのです。そもそも、レモンをメインに食べるのは、その酸味の強さから、とてもではないですが続けられないですよね?
献立の風味づけにレモンを積極的に活用して、そのダイエット効果を取り入れるというのがレモンダイエットのポイントなのです。
レモンを効果的に取り入れる方法は?
せっかくのレモンの健康成分です、より多く摂取できるようにしたいですよね?そこで、レモンの活用方法をご紹介します。
レモン水
王道と言ってよい方法かもしれません。輪切りにしたレモンを水に漬けておく方法です。
飲食店の中にはこのレモン水を出してくれるお店もありますよね?高速道路のサービスエリアでも見たことがあります。
程よい酸味が体に良いことがありそうな予感をさせてくれますね!
写真のように、生姜汁を加えると血行促進や冷え性の改善と言った生姜の効能の相乗効果も期待できます。これは、レモネードにも応用できますね!
レモン白湯
毎朝白湯を飲むと体温が上がるので白湯ダイエットというものもあります。
その白湯にレモンを入れて飲むだけでの白湯レモンダイエットもおすすめです。
ここでおすすめの動画をご紹介いたします。「レモン白湯を毎日8週間飲み続けるとこうなります」という動画です。
とてもダイエット以外でも色々な良い効果があるので一度チェックしてみてください!
レモネード
はちみつを溶かしたお湯にレモン果汁を入れるだけ!簡単にリラックスドリンクが出来上がります。
はちみつもオリゴ糖などのダイエット成分が含まれています。また、甘いのに砂糖と比べると低カロリーであるのも魅力ですね。
はちみつの甘さにレモンの酸味、アイスでもホットでも楽しめる美味しい飲み物です。
ドレッシングに!
レモン果汁入りのドレッシングも数多く市販されていますが、レモン果汁の入っていないドレッシングに加えてみるのもおすすめです。
ドレッシング自体に酸味があるので、レモンを多く加えてもそれほど違和感はありません。手軽に摂れるのもポイントですね!
肉・魚料理に
唐揚げや天ぷら、焼肉など油っこい料理に加えることで、油のくどさをサッパリ解消してくれます。
食べすぎは禁物ですが、こういった工夫もレモンをより多く摂取するためのポイントと言えそうです。
レモン果汁の活用!ポッカレモンがおすすめ!
生のレモンを買っても使いきれない・・・自宅でなかなか料理する時間が取れない人には、瓶入りのレモン果汁をおススメします。
私はポッカレモンでレモンダイエットをやりました!
手頃な値段で購入できて、コストパフォーマンスも優れています。手軽に使えるのもありがたいですね!
レモンダイエットは劇的な変化を期待できる方法ではありません。でも、飲み物を始め様々な料理に手軽に加えることができるので、他のダイエット法のサポートとしても活用することができます。
レモンはダイエットで痩せる?効果的なやり方とレシピは?のまとめ
今のダイエットにレモンをプラスするだけで効率がアップするかもしれません。手軽に実践できる内容なので、気軽に試してみてはいかがでしょうか?