「ウォーキングに慣れてきたから、走ってみたい」
「ランニングを始めたいけど、きつそうだし、膝も心配」
走る運動は、ウォーキングより消費カロリーが大きく、ダイエット効果も高いのが魅力です。でも、運動に慣れていない方がいきなり本格的なランニングを始めると、きつくて続かなかったり、膝を痛めたりしがちです。
そこでおすすめなのが、「スロージョギング」。歩くようなゆっくりしたペースで走る方法で、ウォーキングの約2倍のエネルギーを消費しながら、膝や腰への負担が少ないのが特徴です。この記事では、現役トレーナーの監修のもと、初心者でも無理なく続けられる走るダイエットを解説します。
まだ運動を始めたばかりの方は、まずウォーキングから →ウォーキングダイエット
走るダイエットの効果
ジョギング・ランニングには、こんな効果があります。
- 消費カロリーが大きい:ウォーキングより多くのカロリーを消費。
- 脂肪燃焼:有酸素運動として脂肪をエネルギーに。
- 心肺機能の向上:続けると疲れにくい体に。
- 基礎代謝の維持:太りにくい体づくりに。
ただし、効果が高いぶん、負担も大きくなります。だからこそ、初心者は「スロージョギング」から始めるのが賢い選択です。
初心者は「スロージョギング」から
スロージョギングとは、その名のとおりゆっくり走る運動です。ダイエット目的のジョギングは、これで十分以上の効果があります。
スロージョギングの特徴
- ペースは「笑顔で会話ができる」くらい(時速6km以下が目安)。歩くのとほぼ変わらない速さ。
- それでいて、ウォーキングの約1.6〜2倍のエネルギー消費。
- 足腰への負担が少なく、膝が不安な方にも取り組みやすい。
- 福岡大学の研究者が提唱した方法で、続けやすさと効果のバランスが良い。
「走るのは苦手」「体力に自信がない」という方こそ、スロージョギングから始めましょう。
痩せる走り方(スロージョギングのフォーム)
ただゆっくり走るだけでなく、フォームを意識すると、効果が高まり、膝も守れます。
姿勢
背すじを伸ばし、ごくわずかに前傾。目線はまっすぐ前へ。あごを引きすぎず、リラックス。
着地
つま先寄り〜足裏全体で、やさしく着地。かかとから強く着地すると膝に衝撃が来ます。床を強く蹴らず、足を軽く持ち上げるイメージで、静かに走りましょう。
歩幅とピッチ
歩幅は小さく、足の回転(ピッチ)を細かく。大股で跳ねるlike走り方は、負担が大きくなります。
腕
ひじを軽く曲げ、自然に振る。力を抜いて。
ペース・時間・頻度
- ペース:笑顔で会話できる速さ。息が上がりすぎたら遅くする。
- 時間:まずは10〜20分から。慣れたら20〜30分。
- 頻度:週2〜3回が目安。毎日は膝・腰に負担がかかるので、休息日を。
- ウォーキングと交互に:「3分歩く→3分スロージョグ」のように混ぜると、初心者でも続けやすい。
膝・関節を守るために
走る運動はウォーキングより関節への負担が大きいので、ケアが大切です。
- クッション性のある靴を選ぶ。
- 走る前にウォームアップ、走った後にストレッチ。
- やさしい着地(床を強く蹴らない)を意識。
- 痛みがあれば休む。膝や足に痛みが出たら無理をしない。
スロージョギングは負担が少ないとはいえ、体が慣れるまでは少しずつ。痛みを我慢して続けるのは禁物です。
消費カロリーの目安
走るダイエットの消費カロリーは、次の式でおおよそ計算できます。
消費カロリー(kcal)= 体重(kg) × METs × 時間(h)
スロージョギングは約6METs前後。体重60kgの人が30分行うと、60 × 6 × 0.5 = 約180kcal。ウォーキング(約105kcal)の倍近くになります。
ただし、走った分を食べ過ぎると相殺されます。運動とあわせて、食事のバランスも意識しましょう。
脂肪燃焼の詳しいコツ(心拍・筋トレとの順番)→脂肪燃焼を高める基礎
室内でもできる
天候が悪い日や、外を走るのが恥ずかしい方は、室内でもOKです。
- その場で:足踏みを少し速くするイメージで。
- 8の字:2m×6mほどのスペースで8の字を描くように。
- ランニングマシン:ジムや自宅のマシンで。
床を強く蹴らず、静かに走れば、マンションでも取り組みやすいです。
走り方と「脚」の関係
走るときも、ふくらはぎで強く蹴りすぎたり、前ももに頼ったりすると、脚が張って太く見えることがあります。スロージョギングの「床を強く蹴らない」「お尻ともも裏で進む」フォームは、脚やせの観点でも理にかなっています。
脚が気になる方は、部位別のケアも合わせてどうぞ。
ふくらはぎが気になる →ふくらはぎ 筋肉太りの落とし方
前ももの張りが気になる →前ももの張りをとる方法
やってはいけないこと
- いきなり速く・長く走る
→ きつくて続かず、膝を痛める原因に。スロージョギングから少しずつ。 - 毎日走る
→ 関節に負担が蓄積します。週2〜3回、休息日を。 - 床を強く蹴る・大股で跳ねる
→ 膝への衝撃が大きい。静かに、歩幅は小さく。 - 痛みを我慢して走る
→ 膝・足の痛みは休むサイン。無理をしない。 - 走った分、食べ過ぎる
→ 消費カロリーが相殺されます。
どのくらいで変化する?
走るダイエットによる体脂肪の変化は、数週間〜数か月かけてゆるやかに進みます。最初は体力づくりの期間と考え、焦らず継続を。続けるうちに、走れる距離が伸び、疲れにくくなり、脂肪も燃えやすい体に変わっていきます。
監修者からのひとこと
「走るダイエット」というと、ハァハァ息を切らして走るイメージがありますが、ダイエットならスロージョギングで十分です。むしろ、息が上がりすぎる強度は脂肪が燃えにくく、膝も痛めやすい。笑顔で会話できるペースで、床を強く蹴らずに静かに走る。これが、効果も安全性も高い走り方です。最初はウォーキングと交互でOK。膝に違和感があれば、迷わず休んでください。続けることがいちばん大事です。
——五十嵐 祥人(New Level Fitness Club 代表 / NSCA-CSCS)
よくある質問
Q. スロージョギングと普通のジョギングはどう違いますか?
A. スロージョギングは歩くようなゆっくりしたペースで走る方法です。負担が少なく、初心者やダイエット目的の方に向いています。
Q. どのくらいのペースで走ればいいですか?
A. 「笑顔で会話ができる」くらいの速さが目安です。息が上がりすぎたら、遅くしましょう。
Q. 毎日走ったほうがいいですか?
A. 週2〜3回が目安です。毎日は関節に負担がかかるので、休息日を設けましょう。
Q. 膝が痛くなります。
A. 走るのを休み、着地のしかた(床を強く蹴らない)や靴を見直しましょう。痛みが続く場合は医療機関へ。
まとめ:ゆっくり走って、効率よく
走るダイエットの鍵は、速く走ることではなく、無理なく続けることでした。
- 初心者・ダイエットにはスロージョギングが最適
- ペースは「笑顔で会話できる」くらい
- 床を強く蹴らず、歩幅は小さく、やさしく着地
- 週2〜3回、休息日を設ける
- 膝に痛みが出たら休む
まずはウォーキングと交互に、スロージョギングから。無理なく走る習慣を作りましょう。
関連記事
→有酸素運動ダイエット完全ガイド
→ウォーキングダイエット
→脂肪燃焼を高める基礎
本記事は一般的な情報提供を目的としています。効果には個人差があり、特定の効果を保証するものではありません。膝・足腰に痛みのある方、持病のある方は、医療機関にご相談のうえ取り組んでください。
延べ500名以上の指導実績を持つ。

