肉ダイエットは痩せるがやり方に注意!【おすすめの部位は赤身?】

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ダイエットの主流になった「糖質制限ダイエット」は、一昔まえの頃は、極端に「糖質」を制限する方法として知られていました。それから主食を低糖質&ダイエット効果のある食品に置き換える「置き換えダイエット」へと改良されていきます。今回ご紹介するのは海外でも人気の高い「肉ダイエット」です。

この肉ダイエットは、主食を肉にして極力炭水化物(糖質)を制限する「置き換えダイエット」のジャンルに該当する方法です。

ダイエットと言えば厳しい食事制限が主で、「肉なんかとんでもない」という風潮がかつてありましたが、実際のところはどうなのでしょうか?「肉ダイエット」の効果とはどのようなもので、具体的にどのような方法で実践していけばよいのでしょうか?さっそくみていきましょう!

目次

肉ダイエットとは?

肉ダイエットは主食(炭水化物・糖質)の代わりにお肉を食べるというダイエット法です。

「ダイエットしようとしているなら、肉を食べるなんてとんでもない!」このように考える方も多いでしょうね?というか、こう考えるのが自然ではないかと思います。

しかし、ダイエットについての研究が進み、お肉にもダイエットに有効な成分が含まれていることが明らかにされてきたのです。

でも、にわかには信じられませんよね?今までの常識が180度変わるわけですから・・・

いったい、お肉のどの成分がどのように働くのか?この疑問を解決するためにも詳しく見てみましょう!

肉の成分とそのダイエット効果

ビタミンB群による代謝促進機能

「ビタミン」と聞くと、果物や野菜を連想しがちですが、お肉もまた豊富なビタミンB群を含む食材として知られています。牛肉、豚肉、鶏肉を問わず、肉には身体の代謝機能を促す「ビタミンB1」や「ビタミンB2」などが豊富に含まれているのです。

「ビタミンB群はエネルギーをつくるために不可欠なビタミンです。ご飯を主食とする日本人には、糖質の代謝にかかわるビタミンB1がとくに不足しがちといわれます。ビタミンB1は魚眼、米糠、酵母などに含まれますが身近な食品ではありません。手近にある豚肉にはビタミンB1が抜群に多く、120gで1日の所要量が満たされます。ビタミンB2は鶏肉より豚肉、牛肉に多く、豚や牛のレバーにはさらに豊富に含まれています。ビタミンB2は脂質の代謝に関係し、過酸化脂質の生成防止ともかかわりますが、ビタミンB1同様、日本人に不足しがちなビタミンです。(中略)このように肉や内臓は、日本人に不足しがちなビタミンB1、B2をはじめ、野菜だけでは摂取しにくいビタミン類の身近な供給源なのです。」

引用:公益財団法人日本食肉消費総合センター よくある質問「食肉にはどんなビタミンが含まれている?」

このように、お肉には普段の食生活で不足しがちなビタミンB群が豊富に含まれているのです。

これらのビタミン群がどのような働きをするのか、見てみましょう!

ビタミンB1

「ビタミンB1は疲労回復のビタミンとも呼ばれ、糖質の代謝に不可欠なビタミンです。白米を主食とし、エネルギーを糖質から多く得ている日本人にとっては特に重要なビタミンです。糖質代謝の過程でビタミンB1は、酵素の働きを助ける補酵素として働き、エネルギーを生み出すことに関わっています。」

引用:わかさ生活 わかさの秘密「ビタミンB1とは」

エネルギーを生み出すことに関わっているのがこのビタミンB1です。人間のエネルギーは主に糖質を原料にしていますが、このエネルギーの産生こそ、ダイエットの敵である糖質を燃焼させる働きそのものなのです。

ダイエットに良くない!とお肉を避ける生活を続けていると、糖質をエネルギーに変換する手伝いをしてくれるビタミンB1の補給を断つことになります。

そうすると糖質の代謝が上手くいかなくなって、脂肪が蓄積されやすくなるのです。これではダイエット効果もあまり期待できないのではないでしょうか?

このような形でお肉に含まれるビタミンB1は、ダイエット効果が期待できるのです。

ビタミンB2

しばしば「発育ビタミン」と呼ばれるビタミンB2。身体中の細胞の再生と成長を担う、非常に重要な栄養素です。成長にはカロリーが必要になることは皆さんも経験してますよね?

筆者は成長期の中学の頃、いくら食べてもお腹がいっぱいにならなかった記憶があるのですが、皆さんはいかがでしょうか?

成長といっても今さら身長が伸びる!というわけではありません。日々”成長”しているものに「髪の毛」や「爪」などがありますよね?皮膚の生まれ変わりも成長の1つです。

この”成長”を促すことが消費カロリーの増加につながるのです。

さらにビタミンB2には、体内の糖質・脂肪を分解してエネルギーに変換する働きを「補酵素」としてサポートする一面もあります。

ビタミンB1と共に、消費カロリーの増加に貢献してくれる大切な成分なのです。

L-カルチニンが脂肪燃焼を促進

肉に含まれるアミノ酸の1種、カルニチンには脂肪の燃焼に貢献する働きがあります。

「L-カルニチンは、脂肪を燃焼するミトコンドリアへと脂肪を運ぶ役割を果たしています。これにより、脂肪をエネルギーとして利用することができます。L-カルニチンを十分に補給することによって、体に溜まっている脂肪をエネルギーとして効率良く燃焼することができ、脂肪が付きにくい、つまり太りにくい体をつくることができます。逆に、L-カルニチンが不足してしまうと、燃焼されずに残った脂肪が蓄積されて、肥満につながる可能性があります。」

引用:わかさ生活 わかさの秘密「L-カルチニン」

脂肪を燃焼してくれるのがミトコンドリア、そこに脂肪を運ぶのがL-カルニチンなのです。このL-カルニチンがなければ脂肪はそこに残ったまま、一向にエネルギー源として使用されることなく残り続けてしまいます。

脂肪燃焼のカギとなるL-カルニチン、ダイエッターにはなくてはならない成分ですね!

オレイン酸がコレステロール値を低下させて脂肪燃焼促進に貢献

オリーブオイルに豊富に含まれているオレイン酸は、肉にも含まれているのです。

「かつては血中コレステロール濃度に対して, ほとんど影響がないとされてきたオレイン酸であるが, 1980年代になって”善玉”のHDレコレステロールを低下させずに, “悪玉”のLDL―コレステロールのみを減少させることが, 海外のヒト試験により示された。また, オリーブ油を多く摂取する地中海地方で, 心臓病が少ないという疫学調査―結果も報告され,オレイン酸が注目を集めた.」

引用:「高度不和脂肪酸とオレイン酸の健康栄養機能」

オレイン酸の研究は進んでおり、ここで引用した論文からもわかるように、この成分がコレステロールを低下させるように働き、肥満によって引き起こされる生活習慣病のリスクを低減させる効果があることが明らかとなっています。

参考⇒オリーブオイルダイエットの効果は?正しいやり方と種類で運動なしで痩せよう!

血液中のコレステロール値が高い状態を高脂血症と言います。「脂」の漢字からも、いかにも血液がドロドロしていそうです。

この高脂血症は、脳梗塞や心筋梗塞と言った重篤な病気の原因として知られる動脈硬化を引き起こす危険性があります。健康な生活を送るには、血液中のコレステロール値は健全な値であるのが望ましいですよね?

また、血中コレステロールが抑制されるということは、血液をサラサラに維持するということと同義です。血流がサラサラになれば、必然的に代謝が上昇します。

代謝機能が良くなれば、身体のガソリンとなるエネルギーの消費量が多くなることを意味するため、その原料である脂肪の燃焼効率が同時に高まることになります。

このように、オレイン酸はダイエットに貢献してくれるのです。

タンパク質が豊富!

筋肉

私たちが口にするお肉、そのほとんどが動物の筋肉だと言えるでしょう。この筋肉の原料と言えばタンパク質ですね?

このタンパク質が豊富である点も、ダイエットには重要なポイントとなるのです。

人間の無意識の活動(生命維持の活動)で必要となるエネルギーを基礎代謝と言いますが、この基礎代謝を左右するのが筋肉量なのです。

筋肉量を増やして基礎代謝を向上させるのも、ダイエットを進めるうえで大切なポイントになります。

カロリーの消費を増やす基礎となる筋肉の強化、このような形でも肉はダイエットに役立つのです。

肉ダイエットの方法は?おススメの部位は?

「糖質が太る原因なのだから、糖質を制限する代わりに栄養価の高い肉を食べればいい」というのが肉ダイエットの基本的な考え方です。

とはいえ、肉と言っても牛・豚・鶏と様々な種類、そして部位があります。どの種類・部位が肉ダイエットに適しているのでしょうか?

ヒレ肉がおすすめ!

脂肪の効率よい燃焼に欠かせない成分に、L-カルニチンがありましたね?このL-カルニチンが多く含まれるのは”赤い色”をした肉になります。

L-カルニチンはそれぞれ100gあたり

  • 羊肉:167.8mg
  • 鶏レバー:94mg
  • 牛肉:76mg
  • 豚肉:21mg
  • 鶏肉:10.2mg

の順に含まれています。

羊の肉(ラム・マトン)に馴染みのない方も多くいると思いますが、牛肉の倍以上含まれているとは驚きの含有量です。赤色とは言い難い豚肉や鶏肉は、やはり少ないですね。

肉ダイエットを実践するには”赤”を意識してすすめていきましょう!

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時間帯は夜

肉ダイエットを実践するのは一日に一回で十分です。では、どのタイミングで行えばいいのか? 朝・昼・晩、基本的にどのタイミングでも構いませんが、筆者がオススメするのは夜です。

夜は、わたしたちの身体の活動が鈍くなる時間帯ですので、夕食で摂取したカロリーや糖質がエネルギーとして変換されにくくなり、余剰分が脂肪の蓄積へと回りやすくなります。

なので、この夕食のタイミングで肉ダイエットを実践すれば、存分にダイエット効果を引き出すことができ、太るリスクを軽減できるようになるのです。

ちょうど夕食時は献立も豪華になることが多いですよね?一日の疲れを肉ダイエットで癒す、ストレスフリーの美味しいダイエットになりますね!

肉ダイエットの注意点

脂身は食べない!ヒレ肉・ササミ、赤身を選ぶ!

ささみ

その成分からダイエット効果も期待できるお肉ですが、やはり注意すべき点があります。もうみなさんもおわかりのことと思いますが、そう、脂身は食べないという点です。

ダイエットは、摂取カロリー < 消費カロリー の関係が成り立つことで成功に近づきます。そこで脂肪を摂ってしまうと、せっかくのダイエットが台無しになってしまうのです。

せっかくビタミンB群やL-カルニチン、またタンパク質によって脂肪の燃焼やカロリー消費の向上が期待出来ても、それを無駄にしてしまうのが脂肪なのです。

そのため、できるだけ脂肪が少ないヒレ肉やササミ、皮なしの鶏肉を選ぶようにしましょう。

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ご飯を食べない!

肉ダイエットは、主食を食べない置き換えダイエットの1つです。なので、肉をメインに食べる食事時は、ご飯は食べないようにしましょう。

美味しいお肉があると、ついついご飯にも手が伸びてしまいますが、そこはガマンです!

ご飯と言いましたが、パンや麺類も同じです。糖質制限の一環のダイエット法なので、糖質(炭水化物)の摂取はNGです。

成分的に成功する可能性を秘めた肉ダイエットですが、高いダイエット効果が期待できるL-カルニチンを配合したサプリメントも市販されています。そちらを活用してみるのも選択肢の1つではないでしょうか?

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肉ダイエットは痩せるがやり方に注意!【おすすめの部位は赤身?】のまとめ

お肉なんてダイエットには不向きと思っていませんか?そんなイメージをお持ちの方がほとんどだと思いますが、実は、お肉は置き換えダイエットに人気のある食材なのです。

お肉には身体の代謝機能を促す「ビタミンB1」や「ビタミンB2」が豊富に含まれています。

ビタミンB1はエネルギーを生み出すことに、ビタミンB2は身体中の細胞の再生と成長を担っています。どちらもカロリーを消費するのに必要な働きです。

さらにL-カルチニンが脂肪燃焼を、促進オレイン酸がコレステロール値を低下させて脂肪燃焼促進に貢献しています。

タンパク質が豊富なのも忘れてはいけないポイントです。豊富なタンパク質は筋肉の維持・増強に役立ちます。人間の消費カロリーの大半は基礎代謝によるもの。そしてこの基礎代謝を左右するのが”筋肉量”なのです。

置き換えは夜がオススメです。そして、おススメの部位は脂肪燃焼成分のL-カルチニンが多く含まれる赤色の濃い肉、そして脂肪分の少ないヒレ肉やササミが特に良いでしょう。

記事の作成にあたっては記事中で触れた論文やサイトの他、以下の情報を参考にいたしました。

わかさ生活 わかさの秘密「ビタミンB2とは」

http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/vitamin-b2/

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